フィッチ、インドの格付け据え置き 財政が「最大の制約」
[ニューデリー 16日 ロイター] – フィッチ・レーティングスは16日、インドの長期外貨建て発行体デフォルト格付けを「BBBマイナス」に据え置いた。見通しは安定的とした。ただ、脆弱な財政状況が格付けに対する「最大の制約」と指摘した。
インド政府は2023/24年度(23年4月─24年3月)の財政赤字を国内総生産(GDP)比5.9%と、前年度の6.4%から引き下げる目標を掲げている。フィッチはこの目標は達成可能と予想しているが、25/26年度までに赤字をGDP比4.5%に引き下げるのは難しいとの見方を示した。
「23/24年度以降、財政の道筋はより確実性を欠き、経済成長と財政再建のトレードオフが深刻になる」と指摘した。
23/24年度の経済成長率は6.9%、24/25年度は6.5%と予想。また、25年度に中銀が政策金利を75ベーシスポイント(bp)引き下げることで24年末にはインフレ率が4.7%まで低下すると予想している。
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