中国共産党主導の臓器略奪産業を暴露するドキュメンタリー『State Organs(仮邦訳:国家による臓器狩り』が公開される(Pierre-Philippe Marcou/AFP/Getty Images)

中国共産党主導の臓器強奪を暴くドキュメンタリー、1月に公開へ

中国共産党主導の臓器強奪を暴くドキュメンタリー『State Organs(仮邦訳:国家による臓器狩り』が、1月に米カリフォルニア州の劇場で、2月には日本でも視聴可能なソーシャルメディアのプラットフォーム「GanJingワールド(乾淨世界)」で公開される。

ピーボディ賞を受賞したレイモンド・チャン監督のドキュメンタリー『State Organs』は20年前に謎の失踪を遂げた家族を捜す2組の家族の悲痛な旅を追ったもの。

生きたまま臓器を収奪する「臓器狩り」に関与した外科医への独占インタビューや、被害者の失踪前の録音などの証言を盛り込み、中国で20年以上続く国家公認の臓器収奪産業に光を当てている。2019年、英国で開かれた独立法廷「中国民衆法廷」は映画で描かれたような臓器狩りが、長年に渡り中国共産党により行われてきたと結論づけた。

▶ 続きを読む
関連記事
中国の強制臓器収奪や中国への渡航移植に対して台湾はどのように法制化をしたのか。台湾の黄千峯医師は日本では、この問題を真に表面化して議論しておらず、無関心が被害を拡大させると警鐘を鳴らしている
強制臓器摘出に反対する医師団(DAFOH)がオンライン・フォーラム開催。中国での法輪功迫害と臓器収奪を「冷たいジェノサイド」として検証。12月9日、10日にライブ視聴できる
習近平の「150歳」発言が火付け役。共産党エリートだけが享受する「981長寿プロジェクト」の実態を追う。軍病院、臓器収奪、検閲——権力者の命を延ばすため、無実の命が犠牲にされる恐怖のシステムとは?
人間の生命の尊厳を回復させるために果敢な行動を取ったケネディ保健福祉省長官は称賛に値する。米国保健福祉省(HHS)は、「死亡ドナー規則」に違反したアメリカ内の病院を摘発。これらの病院では、完全に死亡していない可能性のあるドナーから臓器が摘出されていた。
東京の文京シビックホール展示室 2で、11月10日から3日間、生体臓器収奪の闇をポスターというアートで暴き出したポスター展が開催される。そこには全日本人が知るべき中国の臓器狩りの実態が表現されている