中国共産党主導の臓器略奪産業を暴露するドキュメンタリー『State Organs(仮邦訳:国家による臓器狩り』が公開される(Pierre-Philippe Marcou/AFP/Getty Images)

中国共産党主導の臓器強奪を暴くドキュメンタリー、1月に公開へ

中国共産党主導の臓器強奪を暴くドキュメンタリー『State Organs(仮邦訳:国家による臓器狩り』が、1月に米カリフォルニア州の劇場で、2月には日本でも視聴可能なソーシャルメディアのプラットフォーム「GanJingワールド(乾淨世界)」で公開される。

ピーボディ賞を受賞したレイモンド・チャン監督のドキュメンタリー『State Organs』は20年前に謎の失踪を遂げた家族を捜す2組の家族の悲痛な旅を追ったもの。

生きたまま臓器を収奪する「臓器狩り」に関与した外科医への独占インタビューや、被害者の失踪前の録音などの証言を盛り込み、中国で20年以上続く国家公認の臓器収奪産業に光を当てている。2019年、英国で開かれた独立法廷「中国民衆法廷」は映画で描かれたような臓器狩りが、長年に渡り中国共産党により行われてきたと結論づけた。

映画は1月26日(金)から、ロサンゼルスのレムル・グレンデール・シアターで、2月2日からはGanJingワールドで公開される予定だ。

チャン氏は「多くの中国の家族が、若くて健康な子供を国家犯罪によって失った。彼らの声を聞かなければならない」とプレスリリースで述べた。

『State Organs』は、2023年のレオ賞で最優秀監督賞と最優秀音楽賞を受賞したほか、最優秀長編ドキュメンタリー賞、最優秀脚本賞、最優秀作品編集賞、最優秀音響賞にノミネートされている。

関連記事
米議会の超党派議員は3日、ブリンケン国務長官宛てに書簡を送り、中国共産党による臓器狩りの阻止に向けた取り組みの […]
4月23日、チェコ下院議会で法輪功迫害に関する公聴会が開かれた。プラツニク保健副外相は「法輪功学習者に対する臓器収奪は我が国だけでなく、世界中の議会で非難されている。到底容認できない行為だ」と強く述べた。
中国では5月1日より、違法な臓器取引を取り締まる新法が施行される。だが、長年にわたり死刑囚や囚人からの強制的な臓器摘出の証拠が絶えない中、新法でこの問題が止むのか。専門家は一様に首を横にふる。
中国の謝鋒駐米大使が20日、米ハーバード大学ケネディスクールで講演中、複数の学生活動家による抗議が起こり、演説は何度も中断された。抗議者は中国共産党によるチベット、新疆ウイグル自治区、香港での高圧的な政策を非難し、非合法な臓器狩りを糾弾した。
東京の江東区総合文化センターで4月中旬、中国臓器狩り問題を伝えるポスター展が開催された。展示ホールに並んだ作品 […]