(パブリックドメイン)
年賀状の由来とは?

旧正月に飾る「年画」のその由来とは

「年画」とは旧正月に掛ける吉祥(きっしょう)で、めでたい気分を表す絵のことです。門や家の入り口、戸や居間の壁に貼る版画(手書きによる彩色だけのものもある)をさして言いいます。これは中国の民間絵画芸術の一つです。古くは、尭・舜(ヤォ・シゥン)という、中国の神話に出てくる2人の君主で、共に聖人と称された人物の絵が有名で、その時代から既にあったそうです。「年画」は古代の民間の家の扉に描かれた絵画に由来しています。

中国の南の時代から、毎年の元旦には家の守り神として、2人の武将が、扉の左右に描かれていたそうです。後の唐の時代の唐太宗(当時の皇帝)は、寝室の外で化け物が泣きわめくために、夜は眠れないと臣下に訴えました。それに対して、武将・秦叔宝(チン・シュバオ)と、胡敬徳(フー・ジンダ)が扉の前で警備すると申し出ました。その晩、化け物の泣きわめきがなく唐太宗はゆっくり眠ることができたというのです。それから、唐太宗はドアに武将2人の絵を描かせ、厄除けにしました。これが後世に伝わった家を守る神の「門神」です。

宋の時代に入ってから、「年画」は木版画に発展し、現代まで至り、約300年の歴史があります。伝統的な「年画」は木に刻み色をつけたもので、シンプルなラインで描かれて、色が鮮やかです。絵の代表的な内容としては、農作物の豊作、農耕をする牛、赤ちゃん、風景、花鳥、などが多くあります。また、北京の北西地方の「年画」は大胆で力強い描き方で有名です。

▶ 続きを読む
関連記事
湿気と暑さが重なる小満の頃は、胃腸を守る養生が大切。新生姜や梅など、初夏の食の知恵を紹介します。
栃木県日光東照宮の境内および日光東照宮美術館で、「第4回日本宝樹展(春季)」が開催されている。会期は5月9日から14日までの6日間。日本の伝統文化である盆栽と日光東照宮の荘厳な空間が融合する展示会となっている。11日、会場にはジョージ・グラス駐日米国大使も夫妻で訪れた
松竹梅は、単なる縁起物ではありません。「歳寒三友」と呼ばれ、厳しい寒さの中でも姿を崩さない在り方の象徴とされてきました。松は変わらぬ節、竹は謙虚と節操、梅は寒中に先んじて咲く清らかさ。その組み合わせには、冬にこそ見える価値観が込められています。
古代中国の周代で行われた冠礼は、成人を年齢ではなく徳と責任の成熟で認める儀礼だった。日本の元服にも継承された「成人という身分」の原点を探る。
胃が重い、おせちに少し疲れた――そんな頃に迎える一月七日。七草がゆは、実は「人という存在そのもの」を祝う日から生まれた習わしでした。