免疫の不思議:免疫はなぜ、自己組織を攻撃しないのか ー自己免疫疾患を防ぐ胸腺オートファジーの誘導機構を解明ー
千葉大学大学院薬学研究院高倉勇気特任研究員、高野博之教授、山口憲孝准教授のグループは、理化学研究所生命医科学研究センター秋山泰身チームリーダーらとの共同研究により、免疫における最大の謎の一つである、免疫による自己組織への攻撃(自己免疫疾患(注1))を防ぐしくみを解明しました。
自己免疫疾患の抑制に深く関わる胸腺オートファジーの分子メカニズム解析により、ミトコンドリアに局在する小さなタンパク質(Chromosome 15 Open Reading Frame 48: C15ORF48)が胸腺オートファジーの重要な誘導分子であることを世界で初めて明らかにしました。この成果は、膠原病などの自己免疫疾患の発症機構の解明や予防・治療法開発に役立つと期待されます。
本研究成果は、2024年2月1日(現地時間)に英国科学雑誌Nature Communicationsにオンライン掲載されました。
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