ファイザー社の新型コロナワクチンを注射器に充填する医療従事者。(Robyn Beck/AFP via Getty Images)
CVSTと呼ばれる血栓症がワクチン接種者の間で予想の3倍以上発生していた

約1億人のコロナワクチン接種者を対象とした調査で、多数の有害事象が明らかに

9900万人以上のワクチン接種者を対象とした多国間研究で、神経疾患、心血管疾患、血液疾患の合併症の発生率が研究者の予想よりも高いことが判明した。

今月12日にワクチンジャーナルに掲載された査読済みのコホート研究では、新型コロナワクチン接種後に確認された13件の「特に注目すべき有害事象(AESI)」のリスク評価を目的とした。AESIは、神経系、血液系、心血管系の3つのカテゴリーにまたがっている。

研究では、アルゼンチン、オーストラリア、カナダ、デンマーク、フィンランド、フランス、ニュージーランド、スコットランドの8か国のワクチン接種者9900万人以上から収集したデータを精査し、接種後42日までのリスクを調べた。

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