3月9日、アイルランドで8日、家族の定義や家庭における女性の義務に関する憲法改正の是非を問う国民投票が行われ、反対多数で否決された。写真は国民投票に関する看板。アイルランドのダブリンで3日撮影(2024 ロイター/Clodagh Kilcoyne)

アイルランド、家族の定義や女性の義務巡る改憲案を否決

[ダブリン 9日 ロイター] – アイルランドで8日、家族の定義や家庭における女性の義務に関する憲法改正の是非を問う国民投票が行われ、反対多数で否決された。

バラッカー首相は「女性に関する非常に古風で性差別的な表現」を修正すべきだとして改正を目指していた。

改正案は、家族の定義を婚姻に基づく関係から、婚姻かその他の永続的な関係に拡大する内容だったが、67.7%対32.3%で否決された。

また、家庭における女性の義務という文言を削除し、家族構成員が互いに助け合うことを認識する内容に置き換える案も73.9%対26.1%で否決された。

世話を家族任せにする内容で国が責任を放棄しているなどの批判が上がっていた。

バラッカー首相は9日の会見で「過半数の国民に賛成票を投じるよう説得するのがわれわれの責任だったが、明らかに失敗した」と述べた。

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