多額の対米貿易黒字を抱えるベトナムは、太陽光パネルなど米政府が輸入に神経をとがらせる電子機器の対米輸出が好調なため、貿易不均衡に対して強硬な姿勢を採るトランプ前大統領が返り咲けば、通商問題を巡り米国との間で緊張が高まる恐れがあると専門家はみている。ハノイで2021年1月撮影(2024年 ロイター/Kham)

ベトナム、トランプ氏再選なら通商関係緊張か

[ハノイ 12日 ロイター] – 多額の対米貿易黒字を抱えるベトナムは、太陽光パネルなど米政府が輸入に神経をとがらせる電子機器の対米輸出が好調なため、貿易不均衡に対して強硬な姿勢を採るトランプ前大統領が返り咲けば、通商問題を巡り米国との間で緊張が高まる恐れがあると専門家はみている。

米統計によるとベトナムは昨年の対米貿易黒字が1040億ドルと、中国、欧州連合(EU)、メキシコに次いで4位だった。

調査会社BMIはベトナムについて、「米国の保護主義の影響を最も受けやすい」と指摘。米国と自由貿易協定を結んでいない国の中で、「第2期トランプ政権になった場合に追加関税の標的になりそうな」電子機器などの輸出に最も大きく依存しているのがベトナムだとした。

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