ホームスクーリングの親の教育方法

5人の子供たちに絶対に言わせない言葉とは

結婚23周年を迎えるデレクとリンジー・レーン夫妻は、家族内で決して言ってはいけない言葉を設けました。「あなたが嫌い」です。それが5人の子供たちに与える影響について語ってくれました。

レーン夫妻は非常に若い年齢で結婚し、20歳前に最初の子供を授かりました。神への信仰を生活の礎としている彼らは、家族と仕事の両方で恵まれていると感謝しています。

「私たちの当初の計画は、10代で親になることではありませんでした」とレーン夫人はエポックタイムズのインタビューで述べています。

「しかし、神様は10代での結婚や子育ての難しさを通じて私たちに恵みを与えてくださいました」

年月が経ち、2人はテネシー州ナッシュビルに定住し、子供たちに兄弟間の無礼な言葉を「普通の会話」として片付けるのではなく、お互いがどれほど大切な存在であるかを教える家庭文化を築いてきました。

レーン夫妻は、子育ての哲学は単純だと誇らしげに言います。それは、行動と考えを通じて神を讃える子供たちを育てることです。

Lindsay Lane (L) and Derek Lane (R) with their five children. (Courtesy of <a href=
リンジー・レーン(左)とデレク・レーン(右)とその5人の子供たち(リンジー&デレク・レーン夫妻提供)
The Lane siblings are raised to believe their brothers and sisters are
レーン家の兄弟姉妹は「神から与えられた賜物」であり「生まれながらにして生涯の親友」であると信じて育てられました(リンジー&デレク・レーン夫妻提供)

 

決して無礼な言葉を言わない

現在、レーン氏はITのプロフェッショナルとして活動し、レーン夫人はソーシャルメディアを通じて、オルタナティブ教育などのホームスクーリング(学校に通学せず、家庭に拠点を置いて学習)を支援しています。

レーン夫妻の5人の子供は、それぞれ、エリサ(22歳)、アヴァ(19歳)、オードリー(16歳)、オーウェン(14歳)、エヴェレット(12歳)といいます。

彼らは最初「若い親の混乱」の只中にありましたが、子供たちと互いに良い友達となり、家庭に「素晴らしい文化を築く」ために「大きな努力をする」ことを望んでいました。

「私たちは若くして親になり、自分たちが成長する中で子供たちを育てていました」とレーン夫人は述べています。

「『嫌い』という言葉を意図的に禁じていた時期があったかどうかは覚えていません」

「最初から、兄弟姉妹はお互いにとっての祝福であることをみんなに教えるために、優しくない言葉は使ってはならないという雰囲気を我が家に植え付けました。『あなたが嫌い』という言葉は優しくない、思いやりのない言葉に含まれるため、自然と使われなくなりました」

Mrs. Lane believes that parents are the gatekeepers of their home and they are responsible for building a strong, healthy family culture. (Courtesy of <a href=
レーン夫人は、両親は家庭の門番であり、強くて健全な家庭文化を築く責任があると信じています(リンジー&デレク・レーン夫妻提供)

 

自制心を持つ

レーン夫婦は、家族のが時には試されることがあると認めています。しかし、意識的に絆を深めることに重点を置くことで、家族の結びつきを強めることができるといいます。

レーン夫人によると、子供たちは時に「動揺したり、イライラしたり、怒ったり」しますが、家族全員で、反応の仕方を自制し、「お互いに八つ当たりしない」よう心がけています。

「子供たちは完璧ではありませんが、兄弟間で非常に良い友情を築いています」

子供たちが意見の相違を解決するために努力しなければならないこともあるとレーン夫人は付け加えました。また、感情だけでなく実際の問題点に焦点を当てることで、「問題が解決しやすくなる」とも話しています。

The couple endeavors to set their kids up for success by making sure they understand the value and joy of working hard and playing even harder. (Courtesy of <a href=
夫婦は、一生懸命働き、さらに一生懸命遊ぶことの価値と喜びを子供たちに理解させることに努めています(リンジー&デレク・レーン夫妻提供)

 

5人の子供を自慢に思うレーン夫人は、子供たちが少し年を取った頃に時々不親切な言葉を口にしたことがあったと認めています。それぞれ異なりますが、罰としてビデオゲームや携帯電話の使用を禁止したりしたといいます。

「問題の本質を見極めることが、解決への最善の方法です」とレーン夫人は述べています。

「確かに、悪い行いにはそれ相応の結果が伴いますが、根本的な問題を解決しなければ、悪い行いは何度も繰り返されるでしょう」

このようなアプローチがレーン家の子供たちを正直な人間に育てています。

「私たちは互いに優しさを持つこと、1人1人がかけがえのない存在であることを大切にしています。その結果、家族としてだけでなく、本当の友人としても、互いの存在を心から大切するようになりました」

The kids aim to spend time together and stay connected. (Courtesy of <a href=
子供たちは、自ら一緒に時間を過ごし、つながりを保つようにしています(リンジー&デレク・レーン提供)

 

子を導くのは親である

レーン夫人は、子育ての過程で学んだ良いことを共有するために、インスタグラム「LanesLessTraveled」で育児の喜びを広めています。「嫌い」とは決して言わないという家族のルールを投稿したところ、多くの肯定的な反応がありましたが、動画が流行するにつれて否定的なコメントも少しずつ寄せられました。

「否定的なコメントのほとんどは子供たちからでした」とレーン夫人は述べています。

「これらの子供たちは、おそらくその理由を知らないのでしょう。自分を最優先し、兄弟間での憎しみや口論が普通だとされる文化では、なぜ兄弟姉妹に対して自制心を持って対応することの意味を知らないのです」

子育て中の親に対してレーン夫人は、「常にそばにいて、子供をリードしてください」

「親は、子供たちの人生において最も大きな影響を与える存在です」

残念ながら今日の文化では、子供たちの形成期に、異なる価値観や基準を持つ他人にその責任がしばしば委ねられてしまうと付け加えています。

The Lane family. (Courtesy of <a href=
レーン一家(リンジー&デレク・レーン提供)

 

彼女は、親が子供たちと共にいることができれば、子供たちの人生に「最も大きな影響」を与えることができると考えています。

レーン一家にとって、賢明で家族を中心に据えた選択をすることが大きな違いをもたらし、そして、他の家族にもそのような変化をもたらしたいと願っています。

「私たちは、このプラットフォームを通じて、子育ての現実や意識的な生き方を共有しています。そして、良い面も悪い面も含めて、ありのままの自分たちを見せています」

「私たちが視聴者と築いてきた信頼は、私たちの後に続く人たち(特に母親たち)を励まし、人生に語りかける手助けができるという、私たちに与えられた貴重な贈り物だと認識しています」

公立校と私立校で歴史や文学の教師を務めた経験があり、現在は私立学校での教鞭をとりつつ、妻とともに3人の子どもたちのホームスクーリングを行っている。ニュース記事やライフ記事についても執筆。