(VesnaArt/shutterstock)

人工知能は全知全能ではない

著名な歴史家で疫学者のジョン・バリー氏のとある発言が、今大きな反響を呼んでいる。バリー氏は、将来人工知能(AI)によって、パンデミックに対するロックダウン(都市封鎖)とワクチン開発がより完璧に行われるだろうと予想した。

「おそらく人工知能は、大量のデータに基づいて、どのような規制が利益を最大化させ(例えば、バーの閉店が感染拡大防止に絶大な効果をもたらすか)、反対にダメージを最も与えるのかをはじき出すことができるようになる」と述べ、「AIは薬学の研究にも大きく貢献するだろう」とした。

もしあなたが何かの専門家でニューヨーク・タイムズに寄稿するような人なら、このような主張は、自分で何を言っているのかわからなくとも、流行りに敏感であるように見せるために言うセリフかもしれない。それが一番もっともらしい理由だ。とはいえ、今後全ての問題を解決してくれるものとしてAIを崇め奉るやり方は、かなり嫌われるものとなってきた。

▶ 続きを読む
関連記事
中共当局による突然の公演中止にもかかわらず、浜崎あゆみは無観客の上海会場でフルステージを完遂。毅然とした姿勢が中国内外で称賛を集め、政治的圧力を上回る“完勝”を果たした
三年もの間、民の課役をゆるし倹約を貫いた仁徳帝。民の竈の煙に安らぎを見いだしたその御心は、豊かさの本質を問い直す今の日本にも静かに響いている
中国で利益を得られるのは「一時的」。技術を奪われ、市場は最終的に中国企業のものになる。西側企業は今ようやく、この現実に気づき始めた
浜崎あゆみの上海公演が中共の意向で急遽中止。しかし彼女は観客なしで本番同様のライブを完遂し、世界から称賛を集めた。中共は虚偽説明で一時しのぎのごまかしを図るも、浜崎の冷静な対応が評価を高めた
中国共産党軍は日本を恫喝するも、その実態は装備・組織面で脆弱。日中が衝突すれば、中国側の実力不足が露わとなり、宣伝とは逆に軍の限界が明確にされる状況にある​