ストレス・がん・微生物叢の悪化 診断から始まる悪循環
がんとストレス: 医師と患者が共に管理すべき致命的な組み合わせ(中)
今回の新たな研究では、82人の乳がん患者の微生物叢を詳細に調査し、ストレスや生活の質とともに細菌の科・属に大きな違いが見られることを指摘しています。
ストレスレベルが高い人は、アルカリゲネス科細菌とステレラ細菌がより豊富でした。アルカリゲネス科は、過敏性腸疾患、慢性腎臓病、およびいくつかのがんに関連する細菌科です。研究によると、これらの細菌は炎症を促進する性質があり、通常、強い不安を伴わないうつ病患者に多く存在しますが、疾患の発症または進行に関与していると考えられています。
研究によれば、ステレラは、特に過敏性腸疾患、クローン病、多発性硬化症などのさまざまな疾患と関連しているといいます。ステレラの量が多いと、がん治療の効果の向上につながり、少ないとうつ病になったり睡眠時間が短くなると考えられています。
関連記事
がん治療は臓器別から「遺伝子別」の時代へ。NGSによる遺伝子検査は、がんの弱点を見つけ、新しい治療の可能性を開く重要な手段です。がん種横断治療の仕組みとその意義を解説します。
ただの雑草と思っていませんか?タンポポは食卓を彩り、肝臓や腸を助け、抗炎症・抗がん研究も進む実力派ハーブ。身近な黄色い花の意外な歴史と効能、上手な取り入れ方を紹介します。
進行が速く「がんの王」とも呼ばれる小細胞肺がん。それでも転移を繰り返しながら長期生存した例があります。免疫療法や最新検査ctDNAの可能性、見逃せない症状と予防のポイントを医師が解説します。
「1日1万歩は無理…」と感じている人へ。最新研究が示すのは、七千歩でもがんや認知症リスクが大幅低下するという現実的な健康習慣。忙しい日本人の生活に合う、続けやすさと効果の理由を分かりやすく解説します。
がん細胞は糖だけでなく、脂肪やアミノ酸など複数の燃料を使い生存します。研究者は、この代謝の柔軟性を断つ新たな治療戦略に注目しています。