深センで発生した航空搬送による肺移植事件に巻き込まれた無錫市人民医院の副院長、陳静瑜が、法輪功学習者からの強制的な臓器摘出に関与しているとの指摘がある。写真は手術の模式図である。(Pierre-Philippe Marcou/AFP via Getty Images)

33分で移植用の肺が届く 手術した医師の投稿が物議醸し、臓器の供給源の情報公開を求める声

中国深センの病院が最近、広州からわずか33分でヘリコプターにより肺を搬送した事件が話題となっている。この手術を担当した一人である陳静瑜医師は、自身のWeibo(SNS)アカウントで忙しい日々を公開し、1日に何件もの肺移植手術を行っていることを明かした。陳氏は、法輪功学習者からの臓器強制摘出に関与していると非難されている。近年、中国共産党(中共)による臓器の強制摘出は、法輪功学習者だけでなく、一般市民にも及んでいるとされている。

航空搬送による肺移植事件が注目を集める中、インターネット上では、事件の中心人物が誰なのかについての議論が続いている。

2024年7月14日、深センの公式メディアが発表したニュースによると、深セン人民医院で73歳の楊氏に対して肺移植手術が行われた。

▶ 続きを読む
関連記事
中国の強制臓器収奪や中国への渡航移植に対して台湾はどのように法制化をしたのか。台湾の黄千峯医師は日本では、この問題を真に表面化して議論しておらず、無関心が被害を拡大させると警鐘を鳴らしている
強制臓器摘出に反対する医師団(DAFOH)がオンライン・フォーラム開催。中国での法輪功迫害と臓器収奪を「冷たいジェノサイド」として検証。12月9日、10日にライブ視聴できる
習近平の「150歳」発言が火付け役。共産党エリートだけが享受する「981長寿プロジェクト」の実態を追う。軍病院、臓器収奪、検閲——権力者の命を延ばすため、無実の命が犠牲にされる恐怖のシステムとは?
人間の生命の尊厳を回復させるために果敢な行動を取ったケネディ保健福祉省長官は称賛に値する。米国保健福祉省(HHS)は、「死亡ドナー規則」に違反したアメリカ内の病院を摘発。これらの病院では、完全に死亡していない可能性のあるドナーから臓器が摘出されていた。
東京の文京シビックホール展示室 2で、11月10日から3日間、生体臓器収奪の闇をポスターというアートで暴き出したポスター展が開催される。そこには全日本人が知るべき中国の臓器狩りの実態が表現されている