独特の抗菌作用で高く評価されているマヌカハニー。新たな証拠により、がんにおいて腫瘍を促進する役割を果たす可能性があることが示唆されている(Shutterstock)

マヌカハニーの成分ががんと関連? 研究が示す新たな可能性

最近の研究により、マヌカハニー(マヌカという植物の花から採れる蜂蜜)に含まれるメチルグリオキサール(MGO)とがんの関連性が浮き彫りになりました。これまで、多くの人々がマヌカハニーの抗菌作用と治療効果を高く評価していましたが、新たな発見により、その安全性と有効性について再評価が必要となっています。この知見は、健康志向の人々にとってマヌカハニーの利用を再考するきっかけとなり、自然療法への見方にも影響を与える可能性があります。

 

マヌカハニーは、ニュージーランドやオーストラリア南東部に自生するマヌカという植物の花から、ミツバチが受粉して作られる蜜で、特有の抗菌効果や健康効果で知られています。スキンケア製品や自然な甘味料として利用されるほか、傷の手当にも用いられています。その豊かな風味と濃厚なテクスチャーも特徴の一つです。

 

メチルグリオキサール(MGO)は、体内で糖が分解される際に生成される副産物で、炭水化物を多く含む食品や蜂蜜にも含まれています。特にマヌカハニーには、他の種類の蜂蜜に比べて最大で100倍ものMGOが含まれており、これはマヌカハニーの品質と効能を示す指標となっています。

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