病気にならないための5つの食品 意外と知られていない強力な効果

地球上で最も強力な薬のいくつかは、実は食べ物や香辛料から作られています。特許を取得したり、何十億ドルもの人体臨床試験で効果を証明することはできませんが、古くから私たちの体に栄養を与え、病気を予防・治療するために利用されてきたのです。

古来、これらの食材は金と並び称され、文明の栄枯盛衰と密接に関係してきました。多くの人が日常的に使っているにもかかわらず、この食材のおかげで病気から救われたことに気づいていないのです。

さらに驚くべきことに、これら「植物の盟友」は私達の裏庭で育ち、冷蔵庫や調味料棚にたくさんあるにもかかわらず、見落とされ過小評価されているのです。実際、私たちの多くはこれらを日常的に使用しています。しかし、これらを食事に取り入れていない人より病気になりにくいということに気づいていないのです。いくつかの例を見てみましょう。

1.ニンニク

多剤耐性菌の増殖が進み、従来の薬剤を使ったモデルでは有効な解決策が見いだせない(欧米の薬剤も薬剤耐性菌の増殖に責任があることを認めない)ため、香辛料はかつての地位を取り戻したのです。香辛料は感染症との戦いの守護神であり、時には命を救う力を持ちます。実際、ニンニクには何百もの治癒効果があると言われています。

ニンニクの抗感染作用には、以下のような病原体が含まれます。
・赤痢アメーバ(寄生虫)
・コレラ
・クロストリジウム属菌
・サイトメガロウイルス
・皮膚糸状菌症(局所の真菌感染症)
・インフルエンザ菌
・ヘリコバクター・ピロリ
・単純ヘルペスウイルス1型
・単純ヘルペスウイルス2型
・クレブシエラ
・メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)
・パラインフルエンザウイルス
・歯周感染症
・肺炎球菌感染症
・緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)
・ミュータンス連鎖球菌
・溶血性レンサ球菌感染症:A群
・溶血性レンサ球菌感染症:B群
・化膿レンサ球菌
・鵞口瘡(口腔内真菌症)

この驚くべきリストは、ニンニクの重要性を明白に示しています。

 

ニンニクは感染症を防御する働きがあります。 (Shutterstock)

 

2.ハチミツ

ハチミツには、プロポリス、ハチ毒、ローヤルゼリー、ミツロウ、ビーポーレン(みつばち花粉)など、さまざまな治癒成分が含まれています。甘く、ねっとりとしたこの食べ物は、とても美味しいのでたくさん消費されています。しかし、この甘い食べ物は、自然界で最も強力な治癒効果のあるものの一つであることをご存知でしょうか?

ここでは、科学的な研究によって発見された蜂蜜の健康上の利点と用途のいくつかを要約しています。
・アスピリンによる胃腸毒性(ハチミツはデリケートな胃の粘膜を覆い、アスピリンによる病変や出血を防ぐ)
・細菌感染症
・やけど
・カンジダ感染症(糖分を含んでいるにもかかわらず、蜂蜜は抗真菌性を示す)
・結膜炎
・歯垢(最近の研究では、マヌカハニーは化学物質のマウスウォッシュの代わりに歯垢を溶かすことができるとされている)
・皮膚炎
・糖尿病性潰瘍
・ヘルペス関連潰瘍
・メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA、特にマヌカハニー)

はちみつの用途は上記以外にもたくさんあり、合成甘味料や加工度の高い砂糖、高果糖コーンシロップを適量のはちみつに置き換えることが健康対策になることは言うまでもありません。

3.リンゴ

実際、1日1個のリンゴは、確かに病気、特に癌から身を守ることができます。例えば、リンゴを食べることで得られる健康効果として最も証明されているのが、大腸がんのリスク低減です。リンゴをたくさん食べれば食べるほど、この致命的な病気になる可能性は低くなります。

 

1日1個のリンゴは健康に良い。 (Shutterstock)

 

4.太陽光

これは意外に思われるかもしれませんが、太陽光にはエネルギーがあり、実際に代謝に役立つ情報が含まれているため、体のエネルギー源となるのです。だから、確かに食品といえます。皮膚のメラニンは、太陽光を利用するための「ソーラーパネル」のようなものです。

日光を十分に浴びると、ビタミンDの生成が促進されます。ビタミンDは、体内の2000以上の遺伝子を制御するホルモン様物質であるため、ビタミンD不足に関連する数百の健康状態を予防・改善することができます。また、日光を浴びること自体、ビタミンDの生成にとどまらず、ユニークな健康効果があります。

100カ国以上から集めたデータに基づき、今年初めに学術誌『Anticancer Research』に掲載された太陽光に関する興味深い研究によると、太陽光による紫外線照射は15種類のがんに対して強い抑制効果があり、太陽光が他の9種類のがんも防ぐという比較的弱いながらも有意な証拠が示されました。

さらに、太陽光を浴びることは、次のような病気にも効果があると言われています。
・アルツハイマー型認知症
・うつ病
・ドーパミンの欠乏
・皮膚炎
・インフルエンザ
・多発性硬化症
・乾癬
 

太陽光には、吸収すべき真の代謝エネルギーと情報があります。(Shutterstock)

 

5.ウコン

これは、世界で最も重要なハーブと言えるかもしれません。古代インド伝統のヒーリングでは、文字通り「黄金の女神」を意味する「カンチャニ」と名付けられました。その癒しの効果はよく知られており、何世紀にもわたって大切にされてきました。

ウコンは、病気の予防や治療において500以上の用途があることが科学的に証明されています。また、健康に関連する150以上の異なる生物学的、遺伝的、またはエピジェネティックな経路を調節することが示されており、地球上の他の薬にはない複雑さと優しさを備えていることが証明されています。

ウコンにはたくさんの健康効果があるため、ここではトップ10のみを紹介します。
・酸化ストレス
・炎症
・DNAの損傷
・脂質過酸化反応
・大腸がん
・乳がん
・結腸がん
・化学物質による肝障害
・アルツハイマー型認知症
・腫瘍
 

この記事はNaturallySavvy.comに掲載されたものを、The Epoch Timesが許可を得て英語と中国語と日本語で転載・翻訳したものです。英文記事はこちら:「5 Food-Medicines That Could Quite Possibly Save Your Life」(あなたの命を救う5つの食品医薬品)

(翻訳・里見雨禾)

Sayer Ji