2024年8月24日、3隻の米空母、USSトルーマン(CVN75、手前)、USSアイゼンハワー(CVN69、左)、USSフォード(CVN78)は大西洋で兵器移送作戦に従事していた。 (米海軍)
世界戦略に王手

中国共産党に衝撃  米軍が再び世界展開能力を示す

8月、米国とNATOはウクライナ軍のロシアへの反撃を支援し、ロシア・ウクライナ戦争終結に向けた準備を開始したと同時に、米軍もまた大きな作戦を立てた。空母艦隊とF-22(第5世代ステルス迎撃)戦闘機飛行隊は、潜在的な敵対勢力を抑止し、地域紛争が激化しないように効果的に抑制する作戦である。米軍は西太平洋に空母艦隊を持っていないが、B-2(核弾頭を搭載できるステルス)爆撃機が頻繁に出現し、F-22とF-35(第5世代ステルス多目的)戦闘機が、適時訓練のために迅速に配備されている。米軍が示した世界展開能力により、中国共産党は軽率な行動をとらないようになるしかなかった。

米軍は11隻の現役空母を保有していが、最初のニミッツ級航空母艦は 19億8千万ドル(約2923億3722万円・ $1 USD = 147.65 JPY.)で建造され、最後の USS ブッシュは 2006 年に 62億ドルで建造された。空母自体が高価で、1日あたりの平均運用コストは600万~800万ドルで、配備後約6か月は維持管理が必要で、その費用も高額だった。

空母の中核となる戦闘能力は空母航空団であり、数十億ドル以上の価値がある。最新のF-35C戦闘機の価格も1億ドルを越える。護衛するのは3~4隻の駆逐艦または巡洋艦、バーク級駆逐艦の費用は 22 億ドルで、防空、対潜、地上攻撃の任務を担う。その他、2 ~ 3隻の潜水艦も帯同する、バージニア級潜水艦(潜水艦発射型ミサイル:Tomahawk巡航ミサイル)を搭載可能で、広範囲の地上目標への攻撃が可能。また、魚雷発射管も備え、対艦および対潜水艦戦闘にも対応)の現在の建造費は 43億ドルとなっている。

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