痩せたい人必見! 脂肪燃焼と代謝アップに効く食材

運動は減量に効果的ではありますが、仕事も生活も多忙な現代人にとって、運動に充てられる時間も限られています。糖尿病・ダイエット治療・漢方治療を専門とする、工藤孝文医師は一度体重が92キロに達しましたが、漢方による体質改善を試み、シーズンに合わせて生活習慣を改善しながら体が痩せる食べものの摂取を気に掛けることで、67キロまでの減量に成功し、リバウンドもしませんでした。

 

シーズンに合わせた生活習慣で、
太りにくい体質をつくる

運動する時間がなければ、はたして減量は難しいのでしょうか。実はそうとも限りません。工藤孝文医師によると、一般人の運動量はアスリートほど高くなく、カロリーの消費も低いので、少ない時間の運動だけで目立つ減量効果を得ることはやはり難しいと説明しました。

では、どうすればいいか。人間の体は老廃物を下半身に溜め込みやすいため、運動する時間がない人は日常生活で階段を使ったり、多めに歩いたりすることを心掛けるといいでしょう。椅子に座る際にはゆっくりと腰を下ろすことで、太ももやお腹の筋肉を鍛えることになります。さらに、この動きを繰り返すと有酸素運動となり、脂肪燃焼の効果が期待できます。

椅子に座る際にはゆっくりと腰を下ろすことで、太ももやお腹の筋肉を鍛えることができる(Shutterstock)

 

さらに、季節の変化に合わせて生活習慣に工夫することで、太りにくい体質をつくることも可能です。

1.春

無加工の新鮮食材を使用することを推奨します。例えば、果物、野菜、ドライフルーツ、ナッツ、海藻、納豆などです。
 

2.夏

エアコンが効く環境で過ごす時間が長くなりがちで、冷たい食べ物を摂りすぎることも多いため、代謝が低下しやすい季節となります。

この時期に「高温反復入浴法」を推奨します。文字通り、高温のお風呂に出たり入ったりを繰り返すもので、ぬるま湯(40~42度)に3分間浸かってから、出て5分間休憩することを3セット行います。

お風呂場(Shutterstock)

 

高温反復入浴は大量の発汗を促し、カロリーを燃焼させるだけでなく、血液循環や代謝を活性化させる効果もあります。その休憩時間に髪を洗えれば、効率的です。
 

3.秋

収穫の季節となります。食材はカロリーが低くて、食物繊維が豊富なキノコ類を選ぶとよいでしょう。食物繊維は腸内環境を整え、便秘の改善の効果が期待できます。

また、サツマイモはダイエットにも効果的です。サツマイモには、消化を助け、血液を整え、体に必要なエネルギーを補い、胃腸の調子を良くし、便秘を改善する効果があります。特に朝食や昼食をサツマイモに置き換えることで、健康的に食事をとることができます。

サツマイモに含まれている食物繊維は糖分の吸収を抑える効果があり、さらにビタミンB群は脂肪の代謝を促進する働きがあります。そのため、サツマイモを食事に取り入れることで、ダイエットをサポートすることができます。

サツマイモ(Shutterstock)

 

4.冬

日照時間が短いため、セロトニン欠乏症に注意が必要です。セロトニンが不足すると、だるさを感じたり、気分が重くなったり、うつ状態になりやすく、その結果、暴飲暴食、甘いものや炭水化物の過剰摂取になりがちです。したがって、朝の日差しを浴びて「幸せホルモン」であるセロトニンの分泌を促すことを心がけましょう。
 

体質改善と脂肪燃焼に役立つ3つの食品

普段、これらの食品を多く摂ることを推奨します。

1. 緑茶、コーヒー 2. おからパウダー 3. 味噌汁 一見、普通の食品ですが、体質改善と脂肪燃焼に役立つ成分が含まれています。

年齢を重ねるにつれ、食べる量は変わらないのに太りやすくなったと感じることがあるかもしれません。それは代謝が悪くなったためです。代謝が悪くなる主な原因は3つあります。

1. 身体機能の低下 2. 筋肉量の減少 3. 体内に毒素が蓄積する

代謝を高めるためには、運動習慣を継続するだけでなく、食生活の改善も非常に重要です。

 

(翻訳編集 正道 勇)