2024年7月15日、北京京西賓館の入口にいる警備員。中共第20回中央委員会第3回全体会議がここで開催された。(Greg Baker/AFP via Getty Images)
最終的な内部闘争は、中共の崩壊という結果をもたらす可能性がある

中共の党首後継者争いが浮上

中共の長老や軍部からの反発が強まる中、中共党首の失脚の兆しがますます明らかとなり、後継者争いが始まる。党を守るため、中共の退職した長老や現職の高官たちは秘密裏に協議を行い、習近平の後の党首候補を決定しようとしている。習近平本人はまだ不本意であるかもしれないが、もはやそれを阻止できない恐れがある。中共内部では、死にかけた馬を生き返らせようと必死に努力しており、次の一手がどうなるかは誰にもわからないが、熾烈な争いが繰り広げられることは間違いない。

中共の歴代総書記や党主席はほとんどがまず政治局常務委員(チャイナ・セブン)に就任する。中共の暗黙の慣例に従えば、政治局常務委員の肩書きを持つ者は、党首に昇進する可能性が高いとされる。

習近平は2007年に開催された中共第17回大会で政治局常務委員に就任し、5年間の後継者としての地位を持ち、2012年の中共第18回大会で党首に就任した。

▶ 続きを読む
関連記事
失踪から30年のパンチェン・ラマや重刑に直面する黄之鋒、黎智英らを取り上げ、中国共産党による香港・チベットでの弾圧を告発。指導者を奪われ沈黙を強いられる世代の実態と、国際社会が記憶し続ける意義を問う
イタリアからインドネシアへの空母譲渡を機に激変する東南アジアの安全保障を解説。中国の海洋進出に対抗するドローン空母構想や南シナ海・太平洋を巡る米中綱引きの最前線に迫ります
AI業界が求める法規制の裏には、過去の巨大産業と同様に市場を寡占化し参入障壁を築く思惑が潜む。真の危機はSF的破滅ではなく「人間の知性や教育の崩壊」であり、法規ではなく現場での向き合い方が問われている
「世界を一つに」という甘い理想は、いかにして支配や画一化へと変質するのか。「八紘一宇」の光と影、そして現代のグローバリズムがもたらす同質化の脅威を鋭く突く。日本の針路を問い直す、必読の論考
曾祖父から譲り受けた米国債の思い出を機に、難解な現代金融システムの真実に迫るエッセイ。国債やレポ市場、銀行の信用創造、ドルの価値が薄まる本質を、実体経済と市民の視点から平易に解き明かし、財政のあり方を問う