2018年12月5日、中国北京市郊外にある高齢者向けコミュニティで、住民たちが自分のアパートへ向かって歩いている様子。(Greg Baker/AFP via Getty Images)
2025年の中国にとって最大の経済問題は、トランプ次期政権による新たな関税ではない。それは、人口問題、債務、そしてデフレ

トランプ関税より中国経済を揺るがすのは 人口問題 債務 デフレの連鎖

トランプ次期政権による中国製品への追加関税は、2025年の中国にとって最大の経済問題ではない可能性がある。なぜなら、中国企業はコストの安いアジア諸国に生産を移すことで、関税を回避できる可能性が高いからだ。むしろ、中国が抱える「3つのD」、人口問題(demographics)、債務(debt)、デフレ(deflation)といった構造的な課題の方が深刻だ。1990年代初頭以降、同様の課題に直面した日本が経験した失われた数十年のように、中国も長期的な停滞に陥る恐れがある。

ニューヨーク拠点のノッティンガム・アセット・マネジメント社の共同最高投資責任者であり、特許金融アナリストのティモシー・D・カルキンス氏は「中国企業がトランプ大統領が公約した関税を回避するため、非常に巧妙な手段を講じるのは間違いない」と述べている。

「これは予想されることであり、これらの試みと戦うために、国際的な協調(任意または規制によるもの)が必要だ」

▶ 続きを読む
関連記事
クリスマス商戦が近づく中、米国の小売業者は商品の確保を急いでいる。中国は世界最大の玩具生産国で、米国市場で販売される玩具の大部分を製造している
中国のメモリー半導体大手・長鑫科技の株価が8月の高値から約3割下落し、時価総額は2か月足らずで1兆元以上減少した。A株市場では首位から3位に後退。DRAM市場での動向やサムスン技術流出事件も伝える
国際通貨基金は、中国の人民元が実質ベースで中央値21.3%過小評価されているとの見方を示した。内需低迷や輸出依存を背景に、当局へ財政刺激の拡大や不動産市場の安定化、社会保障の強化を求めた
IMFは中国の経済成長率見通しを下方修正した。不動産市場の低迷や消費・民間投資の弱さが続く一方、中国経済は輸出への依存を強めている。EUとの貿易摩擦や「中所得国の罠」など今後のリスクを読み解く
中共の政府債務負担が急増している。2026年の中央・地方政府の利払い費は1.4兆元に達する見通しで、財政余力や新たな景気刺激策を打ち出す余地を圧迫している