2019年8月6日、ワシントンのコンビニの新聞ラックに置かれたニューヨーク・タイムズ紙(Alastair Pike/AFP via Getty Images)
信頼できないメディアの終焉と市民ジャーナリズムの台頭

新年は目を開けて 真実を見極めよう

過去5年間で、我々の文化を公平に観察して見ると、最大の変化は、大手メディアへの信頼が失われたことだ。ただ単に「報道が間違っている」という問題ではない。私たちは、自分たちが意図的に操作されていることに気づいたのだ。報道は特定の利益に沿うように作られた物語に基づき、大衆の意識を形作るために利用されている。この手法はかつてよりも露骨になっており、多くの人々がそれに気づき始めた。

ノーム・チョムスキー氏とエドワード・S・ハーマン氏による著書『マニュファクチャリング・コンセント―マスコミが民主主義を操る』(Manufacturing Consent)が出版されたのは37年前のことだ。私はその本を読み、内容を評価した。その主張に対して特に反論する点も見つからなかった。しかし、なぜかその考えは私の日常的な思考には深く浸透しなかった。この本の内容は「少し大げさなのでは」と感じ、現実の生活に根付いたものではないように思えた。そのため、私はそれまで通り主流メディアの報道を信頼し、読み続けていた。

1988年に出版された『Manufacturing Consent』は「大衆メディアと政治の関係」を論じた重要な書籍。著者らは、アメリカにおいて大衆メディアが、非常に強力なイデオロギー装置として機能していると指摘している。

▶ 続きを読む
関連記事
FCCは、中国企業が製造した半導体や通信部品など、論理処理機能を持つ部品を搭載した機器の販売を禁止した。米中サプライチェーンのデカップリングがさらに進む
『論語』学而篇から治国の本質を解き明かす。晏嬰の信義、漢文帝の節約、召公の愛民という歴史的逸話を通じ、真の善政とは「無事」を極めることにあると提示。時代を超えて響く孔子の徳治思想を紐解く
東京の片隅にある8席のラーメン店。効率や規模拡大を追う現代で、「この一杯しか作れない」と職人が一生をかけて紡ぐ静かな境地とは。稲盛和夫の「敬天愛人」や儒教の「智」を通じ、真の豊かさを問う
トランプ政権は、パナマ運河、ベネズエラ、キューバ、USMCA再交渉などを通じ、米州における中国共産党の影響力排除を進めている。その6つの主要戦略と中南米の政治変化を解説する
『論語』学而篇(四)を解説。「吾日三省吾身」に秘められた内修の天機と、古代教育における「修徳開智」の本質を読み解く。単なる教訓を超え、偽善を排して真の「忠・信」を実践するための指南書となる一文