ラテン・グラミー賞審査員 「神韻は世界水準の舞台」

「この(神韻)芸術団は間違いなく世界水準だ」「公演を観て、人間には神性があることに気づかされた」と、ラテン・グラミー賞の審査員であるソーネル・ジョーンズ・ジュニア氏は絶賛した。

「文化のるつぼ」として知られるマイアミは、ラテンアメリカ系のスペイン語話者が約70%を占める都市であり、スペイン語の音楽や芸術が集積する地域でもある。ジョーンズ氏はラテン・グラミー賞のフロリダ州審査員を務めるほか、音楽マーケティング会社「Ovation Agency」の創設者兼共同経営者でもある。

2025年1月12日の午後、神韻新世界芸術団がマイアミ・デイド郡のアドリエンヌ・アルシュト・センターで4回目の公演を行った。ジョーンズ氏にとっては、これが初めての神韻公演の観賞だった。

ジョーンズ氏は、「この芸術団は間違いなく世界水準だ。舞踊の精妙さ、衣装の美しさ、物語の語り方、すべてが素晴らしかった」と評価した。

また、「私はオーケストラが特に好きだ。かつてバイオリニストとして9年間オーケストラで演奏していたからだ」と述べ、次のように続けた。「今日の公演では、東洋の楽器と西洋の楽器が見事に融合し、中国の伝統楽器との組み合わせが特に印象的だった。この音楽は聴覚の饗宴だ」

中国古典舞踊との新たな出会い 精神的なメッセージに深い共感

神韻の芸術家たちによる中国古典舞踊は、ジョーンズ氏にとって新たな視点をもたらした。「私はこれまでアフリカ舞踊や現代舞踊に興味を持っていたが、今日見た舞踊は全く新しい体験だった。このような中国古典舞踊は初めてであり、非常に新鮮だった」と語った。

さらに、公演に込められた精神性については次のように述べている。

「幕が上がり、神々が地上に降り立つシーンを見たとき、それは私が信じる神性の認識と完全に一致していた。私は人間が神性を宿す存在だと考えている。その場面を見たとき、心の中で『ああ、理解している』と思った」

最後の場面についてジョーンズ氏は、「まさに今こそ、共産主義――つまり神を否定し、伝統を破壊する全体主義的な圧政――に終止符を打つ時だと感じた。この公演は新しい次元の幕開けを象徴しており、最初から最後までそのテーマが貫かれていた」と語った。

「この公演を観て、数千年の歴史を通じて、人間の精神的および物質的な欲求が変わらないことを改めて感じた。多くの伝統的な物語には世界共通の要素がある。この公演は中国の伝統的な歴史に基づいているが、それ以上に人類全体の神性を称えるものであった」と締めくくった。

神韻は、舞踊と音楽を通して、正統的な中国伝統文化を広域に奥深く表現し、復興させ謳歌する舞台芸術である。毎年東京からパリ、シドニーからニューヨークへと、150余りの都市で巡演している。世界中の満席の会場では拍手が沸き起こり、踊りと生演奏は絶大な称賛を浴びている。

林達