(チャヤントーン・トンモーン/Shutterstock)

数十年にわたる金融緩和が日本の財政の将来に何をもたらすか

過去30年間、日本の金融政策はほぼゼロの金利と大規模な量的緩和によって特徴づけられてきた。これは、持続的なデフレを打ち破り、経済成長を刺激することを目的としていた。

数十年にわたる緩和政策の結果、日本銀行のバランスシートは日本のGDPの125%に膨れ上がった。これは、他の主要な中央銀行を上回る比率だ。日本国債はバランスシートの大部分を占めており、全体の3/4以上を占める。また、日本の未処理国債の半分以上が日本銀行のバランスシートに保持されている。

この異常な蓄積は深刻な脆弱性を生み出している。金利が上昇すると、インフレと期間リスクの増加によりJGBの価値が急落する可能性がある。また、円は日本銀行のバランスシート上の「ハード」資産の割合と密接に結びついており、日本国債の大規模な売却が円の価値を損なう可能性があり、広範な金融不安を引き起こす可能性がある。その結果、日本国債と円の売却に対する二重の脆弱性は、世界市場に重大な影響を及ぼす可能性がある。

▶ 続きを読む
関連記事
世界一の長寿企業国・日本。創業1400年の金剛組や500年のとらやなど、300年を超える老舗には利益よりも大切な「家訓」があった。時代が変わっても揺らぐことのない東洋の道徳観「義」の精神と経営の真髄に迫る
米国防総省は調達制度を刷新し、低コスト・大量生産のドローン戦略へ転換。「ガントレット」試験により企業を実戦環境で即時選抜し、迅速配備と技術更新を実現する
ウクライナ軍のドローン主導戦術が、ロシアの大規模装甲攻勢を撃退。低コスト兵器が高価な戦車を無力化し、戦場の構造と戦術を根本から変えつつある
パナソニック創業者・松下幸之助が掲げた「水道哲学」と儒教の「仁」の思想の響き合いを描いた一文。モノづくりを通じて人々の生活を支え、社員の人格を育んだ希代の経営者の哲学と、その真意に迫る
中国による南太平洋への弾道ミサイル発射と米豪への影響、それに応じたインドの軍事・外交的対抗策、そしてトランプ政権下での米国の孤立主義回帰による「インド太平洋戦略」の変容と今後の国際情勢を解説する