2024年11月21日、オランダのハーグにある国際刑事裁判所の建物(ローレンス・ヴァン・プッテン/ANP/AFP、ゲッティイメージズ経由)

赤根智子ICC所長「深い遺憾の意を表明」 トランプ大統領のICCに対する制裁を受け 

トランプ大統領は2月6日、イスラエルとアメリカに対する偏見の疑いで国際刑事裁判所(ICC)に制裁を課すことを可能にする大統領令を発動した。ICCトップを務める赤根智子所長は7日、声明を発表し「大統領令はICCの独立性と公平性を損なうもので、深い遺憾の意を表明する。裁判所の機能を政治化しようとするいかなる試みも断固として拒否する」と述べ、非難した。

ICCは、昨年10月7日のハマステロ集団によるイスラエルへの攻撃を受けてイスラエルがガザ地区で行った行動を理由に、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相とヨアブ・ギャラント元国防相に対して逮捕状を発行した。

トランプ大統領は大統領令で以下のように述べた。

▶ 続きを読む
関連記事
トランプ氏とゼレンスキー氏がマー・ア・ラゴで会談し、20項目の和平案を協議した。安全保障やドンバス地域の帰属など難題は残るが、トランプ氏は交渉が最終段階にあると強調。終結への期待が高まっている
中国共産党はガザ紛争を自国の影響力拡大の好機と捉え、イラン経由の資金援助や国連での外交戦、巧みなプロパガンダを駆使。米国の威信を削ぎ、中東での新たな調停役を狙う北京の戦略的野心とその手法を鋭く分析
FBIのパテル長官は、老朽化した現本部を閉鎖し、既存のレーガン・ビルへ即時移転すると発表した。数十億ドルの予算削減を図るとともに、ワシントンに集中する人員を地方へ分散させ、組織の抜本的改革を断行する
トランプ大統領は政権2期目の発足とともに、DEI撤廃や教育・文化政策の大転換に踏み切った。政府機関から大学、軍に至るまで急進的進歩主義の影響を排除し、「常識の革命」と称する国家再構築がアメリカ全土で進んでいる
米国土安全保障省(DHS)は、中国新疆ウイグル自治区におけるウイグル人収容施設を記録し、不法に米国へ入国して亡命を求めていた中国人男性のウガンダへ送還措置を撤回した。本人の弁護士が明らかにした