写真は英国の風力タービン(ANDY BUCHANAN/AFP via Getty Images)

英国安全機関 中国のグリーン技術による安全保障への影響を審査

イギリス政府は現在、中国共産党が同国のエネルギーシステムにどの程度影響を及ぼしているかを調査しており、国家戦略インフラが中国の影響下に置かれるリスクに対して警戒を強めている。

英紙ファイナンシャル・タイムズによると、イギリスの情報機関MI5が、中国製の太陽光パネルや産業用バッテリーの使用が将来的にイギリスの安全保障にどのような影響を与えるかを特定する作業を支援しているという。MI5のマッカラム長官は昨年10月、傘下の国家保護安全保障局が供給網の安全性を長年監視してきたことを明らかにしている。

今回の調査は、イギリス政府が実施している「中国監査(China Audit)」プロジェクトの一環であり、英中関係の包括的な審査の一部として行われている。監査報告書は今年後半に発表される予定だ。

▶ 続きを読む
関連記事
物議を醸している英ロンドンにある中共の「メガ大使館」計画が、3度目の延期となった。イギリス政府は12月2日、この計画の審査期限を来年1月20日まで延長すると発表し、国家安全保障上の懸念が一段と高まっていることを理由に挙げた
中国共産党が世界的な規模で拡張を続ける野心と、それに伴う国際安全保障上の脅威が懸念される中、多くの国々が戦略の見直しを加速させている
中国欧州連合商工会議所(EU商工会議所・中国)が1日に発表した調査で、中国共産党政権による輸出規制が欧州企業の調達戦略に影響を与え、中国依存からの分散を進める動きを促していることがわかった。影響はサプライチェーンや納期、収益にも及んでいるという
これはウクライナ戦争終結を目的とする28項目の草案に対する、ロシア指導者として初めての公式な反応である。
EU(欧州連合)のステファン・セジョルネ高官が最近、警告を発した。中国共産党(中共)が世界のレアアース供給をほ […]