米最高裁 USAIDの援助凍結を認めず 保守派判事「司法の傲慢」と反発
米最高裁3月5日、トランプ政権が凍結していた20億ドル(約3千億円)の対外援助について、支払いを再開するよう命じる判決を下した。判決は5対4の僅差で決定され、保守派の判事4人が反対した。
この判断は、最高裁が2月26日に一時差し止めを認めた決定を覆す形となった。裁判所は判断の理由を明らかにしなかったが、政府に支払い再開を命じた地裁に対し、「政府が一時的差し止め命令を履行する際の義務を明確にし、実行可能な期限を考慮するよう」指示した。
最高裁判所判事のサミュエル・アリートとクラレンス・トーマス、ニール・ゴーサッチ、ブレット・カバノー各判事は反対意見を表明した。
関連記事
米政府監査院(GAO)の分析で、オバマケア補助金に社会保障番号の不正利用や死亡者の名義悪用が多数確認され、数十億ドル規模の損失が生じている可能性が明らかになった
米テキサス州で女性のプライバシー法が施行。生物学的男性の女性用トイレ利用禁止や、州施設における性別区分義務付けなど、公的空間の安全確保を強化。
FBIのパテル長官が、児童救出、スパイ網摘発、殺人率の大幅低下など就任後10か月の成果を語った。フェンタニル密輸やアンティファ資金、焼却予定の機密文書発見など最新状況も明らかに
2021年1月6日のアメリカ議事堂襲撃事件前夜、コロンビア特区でパイプ爆弾を設置したとされる男が約5年ぶりに逮捕された
デル・テクノロジーズのマイケル&スーザン・デル夫妻が、トランプ政権の「インベスト・アメリカ」構想に62.5億ドルを寄付。2500万人の子供に初期預金250ドルを提供