2025年3月22日、外務省飯倉公館において、第11回日中韓外相会議が開催された。出席者:岩屋外務大臣(議長)、王毅(おう・き)中国 外交部長、趙兌烈(チョ・テヨル)韓国 外交部長官他。(提供:外務省)

日中ハイレベル経済対話開催 経済優先で進む日中関係と重要問題置き去りのリスク

2025年3月22日、東京において、第6回日中ハイレベル経済対話が約6年ぶりに開催され、日本側は岩屋毅外務大臣、中国側は王毅外交部長が議長を務め、両国の経済協力や懸案事項について約2時間45分にわたり議論が行われた。

日本と中国の関係は、経済協力を中心に進展している一方で、国民感情や安全保障上の懸念、中国の人権問題に関する懸念といった本質的な問題が置き去りにされているとの指摘があり、日中間の政治的関係は、複雑な背景を持ち、双方の政府が、経済的利益を優先する姿勢を見せる中で、国民感情との乖離が目立つ状況だと言う。

最新の世論調査によれば、日本国民の約80%が中国に対して否定的な印象を持っており、中国側でも同様に日本への否定的な感情が根強い。このような感情は、歴史認識問題や領土問題、さらには福島第一原発の処理水放出をめぐる対立などが原因となっている。特に、中国国内では、日本に対する情報が政府主導で操作されることもあり、誤った認識が広まっていることが、感情悪化を助長しているとの指摘があった。

▶ 続きを読む
関連記事
高市早苗首相は10月9日、自身のX(旧Twitter)を更新し、米国が国際刑事裁判所(ICC)自体に対する制裁措置を決定したことについて、日本政府として強い懸念を表明した。
ロシアがICC赤根智子所長ら9人の身柄引き渡しを複数国に要請。日本政府は「不当で受け入れられない」と反発。日本人がそれぞれ所長を務めるICCと国際司法裁判所(ICJ)は2026年ノーベル平和賞の有力候補と予想されている
インド北部バラナシで、日本の支援で整備された国際会議場に「安倍記念回廊」が開設された。落成式には安倍元首相の妻、昭恵さんが出席。安倍氏とモディ首相の交流や、日印関係の歩みを示す写真が披露された
中国外務省の郭嘉昆副報道局長が高市政権を批判した。北村外務報道官は7日、一国の指導者にしかるべき敬意を払うことは「国際儀礼上、当然」であるとの日本政府の立場を示し、中国側に申し入れを行っていることを明らかにした
高市早苗首相が臨時国会で所信表明。積極財政による経済再生と、外交・安全保障の強化を政権運営の両輪に。AI・半導体への投資、中国への「主張すべきは主張する」姿勢も示した。今後は政策の実行力と財源が焦点となる