2025年3月30日、アメリカのトランプ大統領は、ロシアがロシア・ウクライナの停戦合意の達成を妨げる場合、「二級関税」を導入する意向を示した。図は2025年2月13日にワシントンのホワイトハウスで行われた記者会見でのトランプ大統領の様子。(Madalina Vasiliu/英文大紀元)

欧露ウクライナそれぞれの思惑 米国がロシア・ウクライナ停戦を強く促す

3年にわたる戦争を経て、ロシアとウクライナは一時的な部分停戦協定に合意した。平和の実現にはまだ遠いが、この協定で第一歩を踏み出したことは確かである。しかし、トランプ政権が推進したこの第一歩が最終的な成果を生むか、また協定がどの程度実行されるかは依然として不透明である。一方、最近の情勢はやや緩和しているものの、戦闘は続いている。この3年以上続く戦争は、どのような結末を迎えるのか。

著名な軍事チャンネルの司会者である周子定氏は、新唐人テレビの番組「菁英論壇」で次のように述べた。「先週、30日間のエネルギー施設に関する停戦協定が初めて意向としてまとまった。要するに、二つの側面がある。一つは30日間エネルギー施設への攻撃を停止すること。もう一つは黒海での停戦、つまりお互いに攻撃しないということである」

協定成立当日にロシアがウクライナ東部ドンバス地域のエネルギー施設をミサイルで攻撃したとの報道があった。その夜、ウクライナも100機以上の無人機を投入し、ロシアの製油所を攻撃した。このように、過去1週間、両国間では毎日のように攻撃が続いている。正確に言えば、双方とも停戦協定を守っていない状況である。

▶ 続きを読む
関連記事
紅海・イエメン情勢の緊迫化と原油高が、米中間選挙を前にしたトランプ政権の政治課題となっている。フーシ派への即時の大規模対応より、共和党の議会多数派維持こそが対イラン・中東政策の前提だと分析する
「臓器提供による安楽死」という衝撃的な提案の背景には、移植医療のために「死の定義」を都合よく書き換えてきた歴史がある。生物学的には生きている人間からの臓器摘出という、医療倫理の暗部と欺瞞を鋭く告発する
中国の輸出急増と貿易黒字拡大を受け、米欧など世界的な反発が強まっている。関税逃れのためのサプライチェーン迂回や見せかけの脱中国化が進む中、過剰生産を世界に押し出す中国の経済モデルへの圧力が本格化している
G20で際立った各国の「対中包囲網」。安価な輸出攻勢や人民元の過小評価に対し、世界が突きつける厳しい視線と協調の課題、そしてかつてのプラザ合意の再来を模索する国際社会の動向を読み解く
孔子が説く「好学」の真意を『論語』学而篇第十四章から読み解く。学ぶことの本来の喜びとは何か。物欲や名利にとらわれず、徳を修め日々自らを正す楽しさを見出すことこそが真の学びであると伝える、深い示唆に富む解説