2025年4月17日、パリのエリゼ宮で、米国特使スティーブ・ウィトコフ氏(左から2番目)、米国務長官マルコ・ルビオ氏(中央)、ドイツの国家安全保障問題担当大統領補佐官イェンス・プロエトナー氏(Ludovic Marin/Pool/AFP via Getty Images )

進展見られぬ露ウクライナ和平交渉 トランプ氏とルビオ氏が仲介の打切りを警告

トランプ大統領は、ロシアとウクライナの間で和平合意に向けた明確な進展が見られない場合、仲介努力を打ち切る方針を示した。

4月18日、ルビオ国務長官は、パリで欧州やウクライナの首脳と会談後、記者団に対し「この取り組みを何週間も何か月も続けるつもりはない」と述べ、今後数日以内に和平合意が近いかどうかを判断する必要があると強調した。

ルビオ長官は「もし合意が不可能で、両国の隔たりが大きすぎる場合、大統領は『もう終わりだ』と言う段階に来ていると思う」と述べ、アメリカ側のいら立ちを示した。ただし、具体的な判断時期については「すぐに決断したいが、日程は決まっていない」と述べるにとどめている。

▶ 続きを読む
関連記事
未成年を脅迫し深刻な搾取を行う「764」ネットワークがアメリカで急拡大している。FBIと司法省は解体に向けて捜査を強化。被害実態や背景、家庭で求められる防衛策をまとめた
FBIのパテル長官が、児童救出、スパイ網摘発、殺人率の大幅低下など就任後10か月の成果を語った。フェンタニル密輸やアンティファ資金、焼却予定の機密文書発見など最新状況も明らかに
次期米大統領選の鍵を握るZ世代。彼らは傍観者ではなく、困難な経験から育まれた切迫感と多様な意見で政治を動かし始めている。既存政党は彼らの「言葉」を理解し、対応できるのかを問う
2021年1月6日のアメリカ議事堂襲撃事件前夜、コロンビア特区でパイプ爆弾を設置したとされる男が約5年ぶりに逮捕された
イーロン・マスク氏は非公開の集まりで、アメリカが「偉大な12年」の始まりにあるとの見方を示し、トランプ氏の2期目に続き、ヴァンス副大統領が2期の大統領を務める可能性があると予測した。