(Dora Ubaldina / shutterstock)
隠れた健康リスク

乳化剤の健康リスクが明らかに がん・糖尿病・心疾患の危険も

乳化剤は、ケーキ、パン、朝食用シリアル、マヨネーズなど、私たちの日常の食品に広く使われています。近年の研究によって、特定の乳化剤が腸内の炎症を引き起こし、がん、心血管疾患、糖尿病のリスクを高める可能性があることが明らかになってきました。

米国ノースイースタン大学の研究チームが開発した食品データベースによると、乳化剤などの食品添加物を多く含む「超加工食品」が、現在のアメリカの食品供給の73%を占めているとされています。また、アメリカ人の1日の平均摂取カロリーのうち約60%が、こうした超加工食品から摂取されており、その摂取量は世界的にも上位に位置しています。

2023年に行われた調査では、イギリスのスーパーマーケットで販売されている約13,000種類の超加工食品のうち、51.7%に乳化剤が含まれていたことが判明しました。特に、菓子パンやケーキ類の95%に乳化剤が使われており、それらの多くには2種類以上の乳化剤を配合しています。

▶ 続きを読む
関連記事
砂糖ゼロで安心と思われがちなダイエットソーダですが、近年の研究では人工甘味料が腸内環境や脳の働きに影響し、認知機能低下との関連も指摘されています。脳と体の健康を守るために、飲み物選びを見直すヒントを紹介します。
冷凍食品やスナック菓子、清涼飲料水などの超加工食品。便利な一方で、骨密度の低下や骨折リスクの上昇と関係する可能性が最新研究で示されました。骨を守るために見直したい食習慣について解説します。
「普段は健康的に食べているから大丈夫」――そう思っていても安心できないかもしれません。最新研究で、身近な超加工食品が注意力や脳の健康に静かに影響する可能性が明らかになりました。
心臓外科医は、超加工食品や加糖飲料、加工肉、アルコールなどをできるだけ控えるべき食品として挙げています。何を減らし、何を増やすかを見直すことが、健康寿命を守る第一歩になります。
若い世代で増える大腸がん。その背景に超加工食品が関係している可能性が、24年追跡の大規模研究で示されました。最新データから見えるリスクと、日々の食習慣で意識したいポイントを解説します。将来の健康を守るヒントに。