中共 中南米との結束を加速 インフラ支援と一帯一路で影響力拡大
中国共産党(中共)は、ラテンアメリカ諸国との関係強化を加速させており、ここ数週間で複数の外交・経済協定を締結した。
今月初めに北京で開催された中国・ラテンアメリカ首脳フォーラムで、習近平は「政治、経済、安全保障の各分野で連携を強化し、ラテンアメリカ諸国と協力していきたい」と述べ、関係深化への意欲を示した。
また、現在のアメリカの通商政策を念頭に、「関税戦争や貿易戦争に勝者はいない」と強調。中国との貿易関係を、アメリカに依存しないサプライチェーンの多様化手段として提示した。
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