高麗大学アジア研究所研の南光圭教授が、ソウルで大紀元のインタビューを受けた(朴炳元/大紀元)

冷戦後も続く共産主義の変異と拡散 韓国学者が中共の静かな侵略に警鐘

冷戦の終結は、かつて自由主義陣営の歴史的勝利と広く受け止められていた。しかし、それから30年以上が経過し、現実は静かに反転しつつある。共産主義は予想に反して消滅することなく、むしろ多様な形態でその影響力を世界的に拡大し続けている。

中国共産党(中共)の台頭、西洋文化に見られる「文化マルクス主義」、さらにアジア地域における共産主義イデオロギーの浸透などを通じて、今日の世界は、制度・価値観・文明の方向性をめぐる根本的な選択を迫られている。

こうした情勢を背景に、高麗大学アジア問題研究所の南光圭(ナム・グァンギュ)研究教授は、大紀元のインタビューに応じ、冷戦後における共産主義イデオロギーの世界的な展開の軌跡、そして韓国が直面する構造的な課題について詳しく分析した。

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