米最高裁 歴史的判決 出生地主義と親の権利 トランプ政権に追い風
6月27日、アメリカ連邦最高裁判所は6件の重大判決を言い渡した。そのうち、市民権(国籍)付与の「出生地主義」と親の権利に関する2件で、アメリカ社会全体に激震が走った。これにより、トランプ政権は司法闘争において決定的な勝利を収めたばかりでなく、アメリカ、さらには世界の今後の構図を塗り替えたとの評価もある。一部では、「イラン核施設への米軍爆撃よりも、今回の判決のほうが歴史的意義は大きい」と断言する声さえある。
6件の判決のうち、特に重要なのは出生地主義と親の権利に関する2件であり、アメリカの進路と将来の国民像を決定づける内容となっている。
まず注目すべきは、市民権の出生地主義に関する判決である。具体的には、「連邦地裁による出生地主義関連の全国禁止命令の適用範囲」が争点となった。この裁判の発端は、トランプ大統領が就任初日に署名した大統領令にある。大統領令の目的は、「出生地主義」の慣習に終止符を打つことであった。すなわち、親の法的地位にかかわらず、アメリカで出生した者に自動的に市民権を与えるという、合衆国憲法第14修正条項に挑戦する内容である。
関連記事
中国による突然の「対日批判」。現代の中国で起きている政治家たちの権力争いや失脚の裏側を、毛沢東時代の「文化大革命」の歴史と重ね合わせながら浮き彫りにする
米議会で提出された、チベットでのジェノサイド認定を求める超党派法案と、トランプ氏によるジミー・ライ救出への意欲を報じる。中国の弾圧に対し、米国が人権と経済の両面からどう対峙すべきかを問う解説記事
解説 定期的に、大衆は新たな微生物の脅威に直面する。そのパターンは常に一定だ。悲劇的な死や集団感染が発生すると […]
ヴィクター・デイヴィス・ハンソン氏がイラン情勢の終焉を鋭く分析。米国の軍事的優位と経済封鎖に対し、窮地のイランが取る生存戦略とは。中間選挙を控えたトランプ政権の思惑と、激化する膠着状態の結末を予測する
中国が進める「軍民融合」の実態を解説。商船をミサイル艦へ転換する「中大79」や、戦車を輸送する大型フェリー、さらに「海上民兵」という民間を装う準軍事組織の脅威など、偽装される海上戦略の深層に迫る