2025年5月末、リベリア国旗を掲げた自動車運搬船「モーニング・ミダス号(Morning Midas)」が中国・煙台港を出港し、メキシコへ向けて航行を開始した。しかし6月4日、アラスカ沖で火災が発生した。写真は4月25日、「モーニング・ミダス号」がメキシコ・ミチョアカン州ラサロ・カルデナス港に停泊した際の様子である。(Alfredo Estrella/AFP)

中国電気自動車BYD メキシコ工場計画白紙 トランプ政権の圧力

中国EV大手BYDのメキシコ工場建設計画が、トランプ政権の関税強化や米中対立の影響で白紙に戻された。メキシコ政府はアメリカとの関係を重視し、中国企業への投資認可を見送ったのだ。

アメリカとの関税交渉が難航する中、メキシコ政府は、対中政策において、強硬な姿勢を取り、中国の電気自動車大手BYD(比亜迪自動車)による工場建設計画を拒否した。BYDの幹部も、メキシコでの新工場建設を見送る決定を下した。

BYDは当初、メキシコに新たな生産拠点を設置する計画を立てていたが、メキシコ政府はこれを認めなかった。背景には、トランプ政権との関税交渉の停滞と、それに伴う対中関係への警戒感がある。こうした状況の中で、BYDのメキシコ進出計画は、事実上白紙となる見通しだ。

▶ 続きを読む
関連記事
米国防総省がアリババや百度、BYDなど中国企業8社の軍関連ブラックリスト追加を要請。専門家はサプライチェーン脱中国を加速させ、企業業績や国際展開に影響が及ぶと指摘している。
イーロン・マスク氏のXプラットフォームは最近、新たなユーザー位置情報機能を導入した。目的は、透明性を高め、国境を越えたフェイクニュースの拡散を防ぐことにある
米中は現在、脆弱な貿易休戦状態にある。トランプ米大統領は、11月24日に中国共産党党首・習近平と電話会談を行ったことを明らかにしたが、通話の詳細については明らかにしなかった
トランプ政権は、麻薬密輸撲滅に向けてアメリカが全力を挙げて取り組んできた。11月24日、4人の米政府高官によると、アメリカは今後数日以内にベネズエラを対象とする新たな軍事行動を開始する可能性があるということだ。
最近、中共が各国で取り込んだスパイや代理人の存在が次々に明らかになっている。FBIは、元ニューヨーク州知事室の副首席補佐官である孫雯(スン・ウェン)が中共に買収されていた多数の証拠を発見した。また、カリフォルニア州では、中共のために軍事技術を盗んだ中国系アメリカ人が有罪を認めている