2025年7月、甘粛省天水市の幼稚園で集団鉛中毒が発覚、写真は鉛中毒の疑いで歯の一部が黒く変色した園児。(スクリーンショット)
背景に国営企業の鉛汚染か

中国の幼稚園で230人超が鉛中毒 現地の鉛汚染の闇に疑惑噴出【動画あり】

甘粛省天水市の私立幼稚園で、幼児233人が鉛中毒と診断される重大な健康被害が発生した。当局は「食用不可の塗料を食品に混ぜたことが原因」と公式発表したが、検査結果の大きな食い違いや地元政府の圧力行為が明らかになり、隠蔽と汚染の疑惑が広がった。

事件が明らかになった「褐石培心幼稚園」の在園児251人のうち233人から血中鉛濃度の異常値が検出された。公式調査の結果、給食に出された一部の食品で添加剤が過剰に使われていた可能性が大きいと発表した。しかし、該当する添加剤メーカーは「製品に鉛などの重金属は含まれていない」と即座に否定した。

さらなる混乱を招いたのは、検査結果の異常なばらつきである。幼稚園が一括して手配した地元での血液検査と、被害園児の保護者たちが自腹で行った西安市の病院での再検査とで、血中鉛濃度が10倍から20倍も異なった。西安の病院では明確に「鉛中毒」と診断される例が多かった一方、地元検査では「軽度の鉛超過」とされたケースもあった。

▶ 続きを読む
関連記事
中国の2025年出生数は792万人で過去最低、総人口は339万人減の14億489万人。高齢者(60歳以上)は3億2300万人超。出産奨励策も効果薄く、シルバー経済推進も高齢者の低年金で実現困難
北京の病院前で、「補助はありますか」と小さく尋ねる失業者たち。違法と知りながら自分の血で生活をつなぐ現実、なぜここまで追い込まれるのか
北京の「国家信訪局」に並ぶ人々。 最後の望みをかけて上京しても、途中で連れ戻される現実。 「見えない、聞こえない指導者が国を壊した」 寒空の下で上がった声が、いまの中国社会の重さを物語っている
米シンクタンクCSISの報告書は、中共軍の高級将校101人が2022~26年に粛清されたと指摘。中央軍委副主席ら中枢幹部失脚、ロケット軍被害最大。習近平の忠誠確保策が軍の指揮体系と戦備に深刻な影響
中国で35歳以下の失踪者が11日間で136人に達した。最年少は8歳。なぜ若者や子どもばかりが消えるのか。説明なき現実が、臓器狩りへの疑念を再び強めている。