Andrzej Wilusz/Shutterstock

鉄欠乏症でも貧血じゃない?  「見えない疲れ」の正体を探る

サブリナ・クエバス(Sabrina Cuevas)さんは最初、自分の新しい習慣をあまり気にしていませんでした。ガソリンスタンドでカップに氷を詰めては一日中噛み続け、それが1日4〜5カップにまで増え、人々からは「氷の女」と呼ばれるようになりました。

しかしその渇望には理由がありました。氷を噛む行為、いわゆる「パゴファジア(pagophagia)」は、鉄欠乏症の見落とされやすいサインの一つなのです。

彼女には圧倒的な疲労感、体重増加、消えない頭のもやといった症状も現れていました。「何もかもが面倒だった」と彼女は語ります。しかし、医師に診てもらっても検査結果は「完璧」でした。鉄分も正常値、甲状腺にも問題は見られませんでした。

▶ 続きを読む
関連記事
更年期以降、腸内細菌叢の変化が炎症やホルモン代謝に影響し、乳がんなど一部のがんリスクに関係する可能性があります。腸の乱れとがんの関連、改善策を解説します。
中医学では、髪は肝の血と腎の精によって養われるとされ、血虚や腎精不足は抜け毛の大きな原因となります。食事、頭皮ケア、適切な洗髪法、ストレス管理を組み合わせることで、髪の再生を促すことができます。
出産をより自然に、穏やかに迎えるために。鍼灸をはじめとするホリスティックな分娩促進法が、体のリズムを整え、母と子を支えます。
卵巣がん再発・転移を経験した台湾の女性が、10年以上も健康を保ち続けました。背景には医師も認めた「不思議な修煉法」の実践がありました。
計画的帝王切開で生まれた子どもは白血病リスクがわずかに上昇する可能性が判明。出産方法が免疫に与える影響を探ります。