「拡大確認されず」 フェンタニル問題に日米で認識差
合成麻薬フェンタニルの乱用がアメリカを中心に深刻化する中、福岡資麿(ふくおか たかまろ)厚生労働相は現状「乱用拡大は確認されていない」との認識を示した。
福岡資麿厚生労働相は7月15日の会見で、税関によるフェンタニル密輸摘発事例は過去6年間ないと説明し、欧米ほどの乱用事例は現時点で見られないとした。密輸や不正取引への取締り強化と、医療用途の適正管理への地道な指導を継続するとしている。
アメリカでは2022年中に、フェンタニル単独で年間約7万3654人の過剰摂取死が発生し、合成オピオイド全体では7万人以上にのぼり、米政府は「国家的危機」とみなしている。
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