アメリカのWHO脱退の背景 揺れるグローバル公衆衛生の方向性
2025年5月、世界保健機関(WHO)が画期的なパンデミック条約の採択を祝う中、アメリカ合衆国は国連機関であるWHOへの批判を一層強めた。アメリカ政府は、同機関が腐敗し、特定利害関係者に左右され、本来の使命から逸脱してしまっていると主張する。
ジュネーブで開催された第78回世界保健総会では、加盟国のうち124カ国が賛成し、反対なし、棄権11という圧倒的多数でパンデミック合意が承認されたが、アメリカ代表団は会場に姿を見せなかった。その代わり、アメリカ保健福祉長官ロバート・F・ケネディ・ジュニア氏がビデオ演説で登場した。
「我が国の脱退を、世界の保健担当大臣とWHOにとっての警鐘とすることを切に願う。我々、トランプ大統領も私も、国際協力への関心を失ったわけでは決してない」とケネディ氏は述べ、「志を同じくする」国々とはすでに連携中であると明言した。彼は、WHOの制約を超えた新たな国際的保健システムの創設を提案し、各国の保健大臣にその協力を呼びかけた。
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