(Shutterstock)

夏の終わりから秋分にかけての中医食養生法

7月下旬に入ると、空気は一層蒸し暑く重くなり、終日「だるさ、むくみ、息苦しさ」を感じることがあります。これらの不調は、自然界における「陰陽五行」のエネルギーの移り変わりと深く関係しており、身体を整えるためには、まずその原因を理解し、それに基づいた食生活の調整が必要です。

中医学では「天人相応」という考え方があります。人は天地の間に生きており、天(上空の気)と地(地表の気)から生じる陰陽五行のエネルギーの影響を受けています。したがって、各時期における自然界のエネルギーの変化が人体にどのような影響を与えるかを知り、それに応じて「天地人」の一体となった食養生法を実践することで、内臓のバランスを整えることが可能です。

つまり、人体にも天地と同様に独自の「陰陽五行」のエネルギー体系があり、その仕組みは五臓を中心とする経絡システムに基づいて生理機能を調整しています。この体系は外界と連動し、自然界の気候が変化すれば、人体も影響を受け、そのバランスを崩しやすくなり、様々な不調を引き起こします。

▶ 続きを読む
関連記事
大寒は、寒さの底で一年の気が動き始める節目。ぶり大根は肝・脾・腎を調え、気の巡りを無理なく整える一品として、年初の養生に適した料理とされる。
真冬は肺が乾き、腎が冷えやすい季節。脾を養い、気の上下を整える食事が大切です。ターメリックと魚介を使ったパエリアで、体の内側から冬の乱れを調えます。
えのきは肺を潤し、鮭は脾と腎を補う。きのこで腸を整え、体の土台を支える冬の免疫養生レシピを紹介します。
小寒の初候は、陰が極まり陽が動き始める節目。五日で巡る五行の流れを読み、旬のセリで肝と脾を整えることで、春に向けた体づくりが静かに始まります。
冬は体がエネルギーを蓄える季節。肉を食べすぎて胃腸が疲れやすい今、酸味と甘味で肝と胃腸を整える「酢豚」が、消化不良やだるさの予防に役立ちます。