怒りの最中に現れた「別の矛先」
「江油事件」と「楊蘭蘭」 ネットが指摘する「世論操作」の構図
8月上旬、中国・四川省江油市で14歳少女への集団暴行(7月下旬)をきっかけに数千人規模の抗議が発生し、武装警察が暴力的に鎮圧。現地では流血の事態となった。厳しい情報封鎖が敷かれる中、市民の怒りは現場からネット空間へと広がり続けている。
そのさなか、突如ネットを席巻したのが豪州在住の華人女性・楊蘭蘭(よう・らんらん、23歳)だった。楊は高級車を運転中に対向車と衝突し、相手を重傷にさせながら自身は無傷。事故後、警察の酒気帯び検査を拒否してその場で逮捕され、のちに保釈された。このニュースは直ちに豪州の主要メディアで大きく報じられ、彼女の身元や家族背景への関心が一気に高まった。
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