アリババが地域生活サービス分野に支援強化 中国EC競争が新局面へ
美団、京東、アリババの間で繰り広げられているEC競争が激化する中、現在その戦火は地域生活サービス分野にも広がりを見せている。
9月10日、中国版Googleマップともいえるアリババ傘下の高徳地図は「高徳スカウトランキング」の開始を発表し、あわせて「ローカル飲食店支援プログラム」を始動した。この取り組みでは、飲食店、ホテル、観光地などの地元店舗に対し、AIによるランキングを提供する。また、ユーザーの来店消費を促すことを目的に、総額100億元(約2千億円)以上の補助金を支給する予定である。この施策は、生活関連サービスを手掛ける美団や最近、同分野に進出してきているEC(電子商取引)大手、京東集団(JDドット・コム)に対し、中国の消費者獲得競争における新たな圧力を加えることになる。
同社の声明によれば、今後は交通や飲食などの消費支出に対する補助金を通じた新たなインセンティブ策も導入するという。
関連記事
中間選挙直前の米中首脳会談は選挙目当ての演出なのか。習近平が抱える国内事情と短期の貿易休戦を読み解き、トランプが「強い立場」から自国の労働者と経済の利益を優先して仕掛けた交渉戦略の意図と背景を論評する
中国当局は半導体やAIなどの先端技術に巨額を投じる一方、家計消費は低迷し、若者の就職も厳しさを増す。投資と借り入れに頼る成長の限界を分析する
中国の経済学者らは、地方政府の債務問題が不動産不況以上に深刻だと警鐘を鳴らした。企業間の連鎖債務は約30兆元に上り、金融機関や不良債権処理会社にもリスクが広がっている
米軍がホルムズ海峡で新たな兵器を投入した。1回の攻撃にかかるコストは、ミサイルを発射するよりはるかに安いという。
中国は人型ロボットを次の成長戦略に据え、政府調達と補助金を大幅に拡大している。一方、現場では低い作業効率や学習データ不足、収益化の困難が残る。国家主導の量産競争は、新たな過剰生産を招くのか