米国移民・関税執行局(ICE)の職員が、2025年5月、ワシントン近郊で不法移民1人を拘束した(写真提供:U.S. Immigration and Customs Enforcement)。

米ICE 過去9か月で48万人の不法移民を逮捕

米国土安全保障省は、2025年1月以降にICEが48万人以上の不法移民を逮捕したと発表。逮捕者の約7割が重大犯罪で告発・有罪判決を受けており、トランプ政権下で犯罪移民への取り締まり強化が進められている。

アメリカのクリスティ・ノーム国土安全保障長官は10月20日、フロリダ州サラソータ市で記者会見を開き、同省が1月以降に48万人を超える不法移民を逮捕したと発表した。そのうち約70%が刑事告発を受けたか、有罪判決を受けた者であるという。

ノーム長官は声明の中で、「トランプ大統領は移民・関税執行局(ICE)に対し、重大犯罪を犯した不法移民を優先的に取り締まるよう指示した。逮捕者の中には、未成年者への性的虐待、殺人、児童への性的暴行、家庭内暴力などの罪で有罪判決を受けた不法移民も含まれている」と述べた。

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