配信中に映像が突然途切れた小微のライブ画面。2025年10月、中国。(映像よりスクリーンショット)
忠誠の「代償」 「武力統一」を叫んで追放された中国人女性はいま?

忠誠の「代償」 愛国ママの末路=中国

かつては「中共の旗を台湾に立てよう」と叫び、愛国の戦士を名乗った女性がいた。名は小微(シャオウェイ)。だがその「忠誠」は、台湾からも祖国からも歓迎されなかった。

小微は同じく中国大陸出身の女性・亜亜(ヤーヤー)と恩綺(エンチー)と共に、動画配信アプリ「抖音(ドウイン、中国版ティックトック)」で中共支持をあおり、「武力統一」と発言して批判を浴びた。三人は台湾世論の反発を受け、台湾当局から在留許可を取り消され、中国大陸へ強制送還された。

帰国後、小微は故郷の貴州(きしゅう)省の山あいで暮らしながら、ネット上で動画を発信し続けている。最近では「病気の夫(台湾人)と3人の子を看病したい」と涙ながらに訴え、台湾への再入国を懇願していた。しかし、生活への不満を投稿した際には、地元警察から「削除しろ」と脅され、恐怖のあまり夜中に震えたこともあったという。

▶ 続きを読む
関連記事
宏福苑火災の発生後、警報システムや工事監督の在り方を問う声が強まっている。しかし、独立調査を求めた学生の拘束や大学内掲示の封鎖など、市民社会の活動に対する制限も目立ち始めた。火災対応を通じて、香港の統治や言論環境に変化が見られる
浜崎あゆみの上海での公演がキャンセルされた後の行動に称賛が集まっている。中共政府の常軌を逸した日本への外交攻撃に巻き込まれたが、今回のトラブルはかえってチャンスを広げる結果となるかもしれない。
香港・宏福苑の大火で死者は146人に達した。修繕工事入札を巡り親中派議員の業者擁護疑惑や監督機関の警告軽視が浮上し、中共の「一党独裁」による腐敗との批判が強まっている
台湾海峡の緊張が高まる中、台湾の頼清徳総統は26日、総額400億ドル(約6兆円)を投じ、高度な防空システム「台湾の盾」を構築する方針を示した。米トランプ政権で安全保障担当補佐官を務めたロバート・オブライエン氏も、「頼総統の判断は完全に正しい」と支持を表明している。
香港大埔の宏福苑団地で大規模火災が発生。死者128人、89体の身元は未確認。救助や捜索が続く中、当局は設備業者への法的措置も検討中