2022年5月10日、フランスのエヴリーで遺伝子治療実験を行う研究室の職員。エリック・ピアモント/AFP

画期的な遺伝子療法がハンチントン病を初めて治療

バイオテクノロジー企業uniQureが開発中の試験的遺伝子療法は、ハンチントン病の進行を3年間で最大75%遅らせたことが明らかになり、致命的な脳疾患であるこの病気の経過を変える初の治療法として期待が高まっています。同社はこの結果を9月24日に発表しました。

ハンチントン病は、異常な遺伝子が脳内で毒性を持つタンパク質を生成することで引き起こされる、まれな遺伝性疾患です。症状は30代または40代で現れ、10〜20年をかけて進行し、筋肉の制御能力、認知機能、自立性を徐々に失わせます。現在、疾患の進行を遅らせたり止めたりする承認済みの治療法は存在しません。

この新たな治療法「AMT-130」は、一度の手術で遺伝物質を脳細胞に直接注入するという方法で行われます。

▶ 続きを読む
関連記事
痛みや不眠、ほてりまで処方が広がるガバペンチン。本当に万能薬なのか、それとも見過ごされがちなリスクがあるのか。急増の背景と最新研究から、その実像に迫ります。
自閉症は一つではなかった――。最新の国際研究が、早期診断と遅発診断で遺伝背景や発達経路が異なることを解明。支援やスクリーニングの在り方を見直す重要な知見です。
むずむず脚症候群はパーキンソン病リスクと関連する一方、治療薬が発症を抑える可能性も示されました。最新研究が明かす両疾患の意外な関係と、正確な診断の重要性を解説します。
抜け毛や白髪は年齢だけの問題ではないかもしれません。中医学では、髪の状態は「腎のエネルギー」と深く関係すると考えられています。下半身の簡単なストレッチが、髪の健康を支えるヒントになる可能性も。
髪は見た目以上に多くを語ります。ストレスや栄養状態、環境曝露まで記録する“健康の履歴書”としての可能性と限界を、最新研究と専門家の視点から読み解く注目記事です。