ブラジル警察が大規模な麻薬掃討作戦を展開 119人が死亡
ブラジル当局は、リオデジャネイロで行われた麻薬組織を標的とした大規模な警察作戦により、少なくとも119人が死亡したことを確認した。事件現場の住民たちは10月29日、数十体の遺体を街頭に並べて暴力に抗議した。
今回の作戦は28日に開始され、複数のスラム街で麻薬取引を行う「赤の司令部(Comando Vermelho)」ギャングの制圧を目的としていた。計画は2か月以上前から準備し、敵を誘い出して森林地帯に追い込み、特殊部隊が待ち伏せするという戦術を採った。警察によれば、これは同州史上最大規模の麻薬掃討作戦であるという。
リオ州公安局長ヴィクトル・サントス氏は記者会見で「今回の作戦が高い致死性を伴うことは予想していたが、望んでいた結果ではない」と認めた。警察は、死亡者119人のうち警察官4人を含むと発表したが、公的弁護機関は最終的な死者数は132人を超える可能性があるとしている。また、警察は113人を逮捕し、118丁の銃器を押収した。
関連記事
中国は、カナダと米国の貿易を巡る亀裂を戦略的に利用して両国間の対立をあおり、北米を分断しようとしていると、アジアおよび米中関係の専門家が指摘している。
米国の関税に対しカナダが報復関税と巨額支援を発表。政府が国民に国産品購入を促す一方、野党は減税による負担軽減を求めるなど、対米対抗と国内経済維持に向けた多角的な動きを報じる
米加貿易交渉の決裂背景にある、メキシコ・カナダを経由した中国製品の「大規模な積み替え貿易(関税逃れ)」の実態を論評。USMCAの優遇措置を悪用する問題点と、北米3か国が直面する現実的な選択肢を解説します
カナダと米国の対立背景にある「経済安全保障」の課題を解説。米市場へのアクセス維持と中国への依存回避という板挟みのなか、CUSMA交渉でカナダが直面する主権と強靭な戦略的バランスの必要性に迫る論評
トランプ米政権の発足以降、治安悪化やインフレへの不満を背景にラテンアメリカで右派政権への転換が加速。「ドンロー・ドクトリン」のもと米国が介入を強める中、保守化が進む中南米の政治情勢と課題を分析します