中国の多くの地域で呼吸器系疾患が流行のピークを迎えつつあり、少なくとも17の省でインフルエンザが流行。病院には患者が殺到して混雑が続き、学校でも休校が相次いでいる(新唐人テレビ)

中国で呼吸器感染症が拡大 子供の重症例・死亡も

12月に入って以降、中国各地でインフルエンザの流行が拡大している。感染の広がりは非常に速く、多くの患者が出ており、特に学校での感染が深刻化している。重度の肺炎でX線写真で肺全体に白い斑点が見られる(白肺)患者も急増している。報道によると、浙江省では11歳の男児がウイルス感染後、わずか1日で白肺に進行し、集中治療室(ICU)で緊急治療を受けたという。子供の死亡例も相次いで報告され、保護者の不安が広がっている。

中国メディアが12月17日に報じたところによると、浙江省の11歳の男児は1日の朝に発熱し、軽いせきの症状が出たため、家族は当初、軽い風邪だと考えていた。しかし、その日の夜には呼吸が困難となり、翌朝には白肺に進行。窒息の危険があるとして、緊急で小児集中治療室(PICU)に搬送された。

また、江蘇省徐州市清豊県では、4歳の女児が2日間の発熱後、病状が急速に悪化して白肺となり、病院では体外膜型人工肺による治療を行った。

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