塹壕の賛美歌
戦争を止めた一夜のキャロル
聖書には、天使が人に語りかけ、警告し、導き、慰める物語が数多く記されていますが、人間が天使の「歌」を聞いたのは、ただ一度だけでした。キリストがこの世に誕生した夜、天使たちは「神に栄光あれ」「地に平和あれ」と歌いました。その歌を聞くことを許されたのは、ほんのわずかな、名もなき人々――普通の羊飼いたちでした。
それから何世紀もの時が流れ、今では何百、何千ものクリスマスソングやキャロル、カンタータ、オラトリオが、人間の手によって生み出され、歌われ、あの奇跡を祝っています。その中でも、最も美しく、最も愛されてきた曲の一つが「アデステ・フィデレス(神の御子は今宵しも)」、英語では「Oh Come, All Ye Faithful」です。
政府とは違い、歌には国境がありません。自由に国から国へと伝わり、ときには戦時下であっても、前線や塹壕を越えて響き渡ることさえあります。
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