アルバータ州南部でジョン・アンダーセンさんが撮影した天の川のパノラマ写真。(ジョン・アンダーセンさん提供)

幻想的な無光の夜に 天体写真家が天の川を精緻に捉える

太陽が沈みかけた頃、ジョン・アンダーセンさんはカメラを手に取り、車に乗り込み、気難しい夜の被写体を求めて市街地の西へと向かいました。アンダーセンのような天体写真家にとって、天の川銀河の撮影は基本的に夜の仕事であり、街のナトリウム灯が一切見えない、完全な暗闇の中でこそ真価を発揮します。

カルガリー出身のアンダーセンさんは、私たちの銀河の中心核を撮影するためなら、どんな苦労もいとわないとエポック・タイムズに語っています。科学者たちは、その中心核が太陽の約400万倍の質量を持つ、目に見えないブラックホールの周囲を渦巻いていると考えています。彼によると、天の川は秋に最も明るく見えるそうです。写真家は、夜間に野生動物が頻繁に道路へ現れ、大型のネコ科動物が油断のならない存在となる、人里離れた険しい山岳地帯へと続く危険な道のりに挑みます。

道路脇を歩き回るシカや牛の群れに神経を尖らせ、車に雨のように叩きつける虫の大群を突っ切りながら運転し、アンダーセンさんは無事にアルバータ州カナナスキスのシープ・リバー・フォールズへと到着しました。あたりが薄暮に包まれる頃、空は澄み渡っていました。マニュアル操作のデジタル一眼レフカメラで、銀河の巨大な中心星団にピントを合わせるのに、特に問題はなさそうでした。

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