イラン大規模抗議デモの背景 知っておくべき5つのこと
今回の大規模デモは、もともと経済制裁による困窮や、イランの通貨「イラン・リアル」の価値が暴落したことへの不満から始まった。しかし、それは瞬く間に現体制に対する大規模なデモへと発展し、今やイスラム共和国政府の打倒を求める声が渦巻いている。
人権監視団体の報告によれば、この抗議活動は開始からわずか1週間ほどで、ここ数カ月のイランにおいて最も長期間かつ激しい混乱の一つへと発展した。
人権活動家通信(HRANA:Human Rights Activists News Agency)の集計では、デモ開始以来、少なくとも119人が逮捕され、死者は少なくとも8人、負傷者は33人に上っている。抗議の波はすでに複数の州に波及しており、少なくとも32の都市で大規模なデモが確認されている。
関連記事
イラン政権内の対立が激化している。反体制系メディアによると、ペゼシュキアン大統領と革命防衛隊側の間で深刻な意見対立が起きている。戦闘の長期化で国内経済は急速に悪化し、物価高騰や金融混乱も重なって、政権運営への打撃が強まっている
米国とイスラエルによるイランへの軍事作戦は5週目に入り、終結の時期に関心が集まっている。フーシ派の介入によって、戦争がさらに拡大し、長期化するのではないかとの懸念が広がっている
トルコ中銀が2週間で60トンの金を放出し、市場に衝撃が走った。イラン戦火によるリラ安を防ぐため、金スワップ等でドルを確保する「火消し」に奔走
イスラエル軍、イラン中部のイラク(Arak)工場を攻撃したと発表
今回の攻撃はフーシ派による戦争への初の直接的な軍事行動であり、米国とイスラエルによるイラン攻撃が続く中、さらなる事態悪化の予兆となっている