経団連は2025年5月29日、定時総会を開催し、十倉会長の次の会長として、日本生命の筒井義信氏の就任を正式に決めた。(スクリーンショット)

経団連・筒井会長 中国の輸出規制を「経済的威圧」と批判 日本経済への影響を危惧

令和8年1月13日の定例記者会見において、経団連の筒井会長は、中国共産党(中共)政権が発表した軍民両用品目の対日輸出管理強化に対し、「明らかな経済的威圧行為である」と述べ、極めて強い遺憾の意を表明した。日本のみをターゲットにした今回の措置は、依然として不透明な点が多いものの、経済界に強い警戒感を与えている。

中国による今回の措置は、軍事・民生の両方に利用可能な品目の輸出管理を強化するものである。筒井会長は、この措置が日本を唯一の対象としている点を重く見ており、これを経済的な圧力を背景とした威圧行為であると断じた。

背景には、G7および一部の資源国が、レアアース等の重要鉱物の供給網(サプライチェーン)において中国への依存度を低減させる方針を打ち出していることが挙げられる。筒井会長は、同志国との国際的なネットワークを構築し、特定国に依存しない供給体制を整備することの重要性を強調しており、G7主導のこうした取り組みを歓迎する意向を示している。

▶ 続きを読む
関連記事
国土交通省と内閣府による第1回「造船ワーキンググループ」が開催。日本の造船業再生に向け、人材育成や企業間の連携強化について議論。今後は次世代船舶での主導権獲得を目指すロードマップが策定される
23日、赤澤経産相と米ラトニック商務長官の電話会談が行われ、「戦略的投資イニシアティブ」の推進や、米国の新関税措置に対する日本の申し入れが行われた
赤澤経産大臣は23日、フランス主催のG7貿易大臣会合にオンラインで出席。重要鉱物のサプライチェーン強靱化に向けた同志国連携や、3月26日のWTO閣僚会議への対応について意見交換が行われた
片山大臣が金融業界で相次ぐ不祥事に対する見解を示した。証券取引等監視委員会の強制調査が入っているみずほ証券の件や、インサイダー容疑で告発された三田証券の取締役らの件などについて質疑が交わされた
日米両政府は「戦略的投資イニシアティブ」第一陣として、人工ダイヤ製造、原油輸出インフラ、AI向けガス火力の3事業に合意。総額5兆円超の投資で、両国のサプライチェーン強化と経済安全保障を目指す