(Shutterstock)

冷え・太りにくい体質を変える 陽気と代謝の整え方

「水を飲んだだけで太る」という話を耳にすることがありますが、これは減量における重要なポイントである「代謝」を端的に表しています。体が水分をうまく代謝できなければ、いわゆる「むくみ太り」の状態になってしまいます。中医学では、代謝が悪い原因は「陽気不足」にあると考えられており、太りにくい体質をつくるための鍵は、陽気を高めること、特に消化器系の陽気を養うことにあります。

陽気とは、体を温め、活動させるエネルギーのことです。現代医学では、ミトコンドリアが細胞内でエネルギーを生み出す工場だと知られていますが、研究によると、長時間座りっぱなしの生活はミトコンドリアの機能を低下させ、細胞に十分なエネルギーを供給できなくなり、さまざまな不調や病気の原因になります。このミトコンドリア機能の低下は、中医学でいう「陽虚体質」とよく似た状態だと考えられます。

陽気が不足すると代謝機能が低下し、次のような症状が現れやすくなります。

▶ 続きを読む
関連記事
毎日の食事で、心臓と血管をやさしく守れたら――。そばとサンザシを使った中医学のお粥が、脳卒中予防にどう役立つのかを解説。体質別の注意点や警告サインまで、実践に役立つ知恵を紹介します。
顔色の悪さや息切れ、咳の弱さなどは肺気不足のサインかもしれません。伝統ストレッチやツボ押し、食養生で肺をやさしく整える方法を解説します。
丙午年は冷えと熱が同時に現れやすく、体の流れが滞りやすいと『黄帝内経』は説きます。冷やしすぎや補いすぎに注意し、流れを整える養生の考え方を解説します。
『黄帝内経』は難解な理論ではなく 自然と身体を同じ流れで見る視点の書。春のエネルギーの動きを例に 古典の考え方をやさしく読み解く入門的解説。
耳の近くにあるツボ「聴会」の位置と刺激方法を解説。耳鳴りや歯の違和感のセルフケアとして、日常に取り入れやすい指圧のポイントを紹介します。