2025年12月18日、ブリュッセルで、欧州連合(EU)の共通農業政策の改革や貿易協定に抗議する農家デモの中、ジャガイモや欧州議会前に駐車されたトラクターと並んで立つ農家たち(Nicolas Tucat/AFP)

ヨーロッパで起きている農家の抗議行動は無視できない警告

はっきりさせておきたい。私は再生型農業を実践する農家だ。化学物質に頼らずに農業をしている。そして、より良い食料の生産方法について、ポッドキャストや講演の場、印刷媒体などで公に発言している。

だが、私は農家を悪者にしたことは一度もない。慣行農業の農家も、自分たちが設計したわけではない仕組みに縛られている農家も、極めて薄い利益率、巨額の農機具ローン、天候リスク、そして不利に積み重なった政策圧力の中で働いている農家も、誰一人として非難しない。農場を失う世代になりたい人など、誰もいない。

それにもかかわらず、まさに今その事態がヨーロッパ全土で進行しており、そしてアメリカでも、静かに、しかし着実に起きつつある。

▶ 続きを読む
関連記事
現在のAI投資バブルを火山現象の「噴煙柱崩壊」になぞらえ、過去のエンロン事件や世界金融危機との構造的類似性を指摘。SPVによる簿外債務や循環取引など、歴史が繰り返す危険な兆候と市場リスクを鋭く分析する
データ未検証のプレスリリースで株価が高騰する「プレスリリース主導の科学」の構造を浮き彫りにした論評。モデルナのがん治療発表や初期ワクチンの治験データを批判的に検証し、利益至上主義への警鐘を鳴らす
なぜ一部の若者は共産主義や社会主義に共感するのか。住宅費や学費、格差への不満、歴史との距離を背景に、共産主義の歴史と自由社会の課題を考える
DEIの光と影に迫る衝撃の論考。称賛の裏で個人の尊厳を踏みにじる制度の残酷さと、その恩恵の陰に隠された当事者の深い苦悩を浮き彫りにする
FRBの金融政策がもたらした経済の歪みを鋭く突く論評。実質金利の罠やマネーサプライの膨張から、資本主義の変質と金融ファシズムの到来を警告する