2026年3月13日、イスラエル軍が「イランからミサイルが発射された」と警告した後、テルアビブで報告された攻撃現場から煙が上がっている(Ilia YEFIMOVICH/AFP via Getty Images)

イラン西部を新たな攻撃目標に 米軍がB-52爆撃機を出動

中東での戦闘は3週目に入り、米軍とイスラエルの攻撃は依然として激しい。一方、イランが「イスラエルのネタニヤフ首相を殺害した」と主張した情報は3月15日、デマであることが確認された。ネタニヤフ氏本人が動画を公開し、この偽情報を皮肉交じりに否定した。

イスラエル軍は15日、ハマダーン市の革命防衛隊本部とバスィージ民兵組織を標的に、イラン西部への大規模な空爆を開始した。地元住民が公開した動画では、イラン西部ハマダーンの警察施設周辺から濃い黒煙が上がる様子が映っている。

米軍も14日夜、B-52長距離爆撃機が夜間に離陸する様子を公開し、イランへの攻撃作戦に正式に参加したことを示した。

B-52爆撃機は高い戦闘能力を持ち、1回の任務で30トン以上の兵器を搭載できるほか、イランの防空システムの射程外から遠距離攻撃を行うことができる。

米中央軍はまた、C-130ハーキュリーズ輸送機などの補給用装備も公開した。

一方、イラン側は攻勢を強めると警告しており、バーレーンやサウジアラビアなどは住民に警戒を呼びかけ、飛来するミサイルやドローンの迎撃に努めている。

イランのメディアは15日、20人の市民がイラン政府に拘束されたと報じた。軍事施設や安全保障関連施設の位置などの機密情報をイスラエルに漏えいした疑いが持たれているという。

同時に、イラン国内ではインターネット遮断が続いており、市民はすでに16日間、インターネットに接続できない状態にある。ただし、一部の技術に詳しい人々はスターリンク設備を利用し、外部との通信を維持している。

また、イランが主張した「イスラエルのネタニヤフ首相が殺害された」とする噂についても、15日、ネタニヤフ氏本人が反応を示した。

ネタニヤフ氏は自身のSNSに動画を投稿した。映像ではカフェに姿を見せ、イラン発の噂にユーモアを交えて応じている。

ネタニヤフ首相は動画の中で、「何を聞きたいのか?」と問いかけたら、「首相、ネットではあなたはもう亡くなったと言われているが」と問われた。

ネタニヤフ氏は「私はコーヒーが死ぬほど好きだ。知っているか、そして何より、素晴らしい我が国民を死ぬほど愛している。彼らは本当に素晴らしい」と語った。

イランメディアは、ネタニヤフ氏の演説動画のスクリーンショットを示し「ネタニヤフ氏の指が6本あるとして、この動画はAIで生成されたものだと主張していた。

ネタニヤフ氏はカメラの前で手を広げて、「私の指が何本あるか数えてみたいか?」と応じた。

さらに動画の中で、外に出て新鮮な空気を吸うよう呼びかけるとともに、安全に注意するよう国民に促した。

報道によると、この戦争によりイラン国内では1300人以上が死亡した。イスラエル側ではミサイル攻撃で12人が死亡し、米軍兵士13人も死亡した。また、イランによる各地での攻撃により、ペルシャ湾岸諸国では少なくとも12人の民間人が死亡した。

関連記事
Foxニュースによると、中東各国は、米国とイランの最新の協議について、慎重ながらも楽観的に受け止めている。一定期間、緊張緩和につながる可能性があるとの見方が出ている
米国とイランはカタール・ドーハで間接協議を実施し、前向きな進展を確認。仲介国の下で協議は継続され、ハメネイ師の葬儀後に早期再開で一致した。非核化交渉も順調としている
トランプ大統領はイラン核問題の協議は順調と発言。米イランの間接協議が続く中、原油価格は紛争後で最安水準に下落した。外交面で前向きな動きを受け、市場は好感触を示している
トランプ氏によるイラン核施設への軍事攻撃を支持する政治評論。核開発の手遅れになる前の「行動」こそが、危機を回避し世界をより安全にしたと論じる
停戦合意を受け、ホルムズ海峡の通航が再開。原油価格は衝突前の水準に戻り、天然ガス市場も第3四半期以降に安定へ向かう見通しだ